和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

2012-01-01から1年間の記事一覧

石川先生〜♪

小学生の時の家での私の生活をちょびっとながら着物の話の合間に書いた。 で・・・今日は私の僻地小学校生活を(笑)。小学校一年生から六年生までのうち一つブログを書くとしたらこの先生しかいない。 「石川先生」石川県の教育関係者なら・・・ただし年配…

浴衣の帯結び

先日、夜の部にいらした方の浴衣の帯・・・変わり結び三種類をお披露目♪まずはCHIKAちゃんの作品。 十代〜二十代の方に、兵児帯をプラスしてかわいらしくとのこと。次はKYOKOさんの作品。 着物好きのおばあちゃんの浴衣と帯を使って。 浴衣柄が面…

網目

先日のブログで漁師である爺ちゃんの話をちょっとしたら妙に懐かしくなった。ものすごくお洒落な人で私の記憶には着流しにツッポ(筒袖)の半纏を着て両手をその中に突っ込んでいつも遠くを見ていた姿が記憶にある。その半纏の襟には汚れないように黒い繻子…

食べ物の話

着物の話が続きちょっと飽きたので気分転換。小学校二年か三年の時の話。 私の家は昔の農家&漁師の家だった。 浜処で家も今と違い始終開け放しであった。 座敷という広い場所があり仏壇、神棚があり・・そう夏はふすまを開け放して広々していた。 そこに当…

露と落ち  露と消えにし

一週間前の日曜日・・・ 県立音楽堂で琵琶の会があり、私は「新撰組」を弾き語りした。 それはさておき、その時の話。石川県の琵琶人口も少ないところに持ってきて、私自身もまだまだ新参者。 会場の準備や受付、お弁当の配布やお茶の配置など細々した仕事が…

沢瀉(おもだか)

先日夜の部に来られた方・・・浴衣に沢瀉(おもだか)の模様。 で・・・しばし沢瀉談義となる。沢瀉(おもだか)は池や沢に自生する。 夏から秋に花茎が出て白い三弁の花が咲く。 人の顔形に似た葉が高く伸びる事から「面高」(おもだか)と名付けられたとか…

瓜文

南瓜、へちま、胡瓜、ひょうたん、冬瓜、スイカなどのウリ科の植物を文様化したものを一般に瓜文という。 形の面白さから図案化されやすく蔓や葉などを描くことによってさまざまな面白さやユニークさが表現できる。 今日はその瓜文の話。瓜そのものの家紋は…

空色

空の色が一番美しいのは何月だろう・・・晴れ渡った空の色を空天色(くうてんいろ)、または碧天(へきてん)と言うらしいが「空色」が一般に分かりよい。勿忘草(わすれなぐさ)色の水色もあるが何処となく物悲しい雰囲気を持つ。 恋人のため青い花を取ろう…

花結び〜♪

朝から雨、そして雷・・・と天気が悪い今日。でも5月26日 土曜日 まさに行楽日和でした。 和装組曲では朝から三人の結婚式の振袖の着せつけ。なんと結果的に一時間半で三人の方の着せつけとなりました。 しかも三人とも同じ結婚式場で同じ友人の披露宴。 …

八橋〜♪

昔・・・昔・・・若くして夫に先立たれた女の人がいた。 二人の幼い子供とともにけなげに生きていたと。 二人の子供を家に置いて毎日朝から晩まで仕事に行っていた。 子供たちはそれはもう利発でおとなしく仲良く母の帰りを毎日待っていたそうな・・ある時あ…

十二単の着せつけ

行ってきました。 見てきました。十二単のきせつけ・・・ 正しくは「御服上げ」(おふくあげ)講師&指導は角川映画、 源氏物語の礼法を担当された衣紋道 高倉流京都道場 会頭 熊谷宝子さま 今回和装組曲の養成コース及びチームHASEGAWAのメンバー限…

初夏をいける〜♪

五月二十日(日曜日)初夏の花を籠目に活けこむことを勉強する予定。 講師は東京から小原流一級家元講師をお願いしてある。着物の柄には沢山の植物が文様化され描かれている。 アレンジや生け花でお花を見る事に慣れてはいても、着物柄の中の植物を意識したり…

琵琶の演奏会〜♪♪♪

6月3日、日曜日 午後1時から石川県立音楽堂で琵琶の演奏会・・ 昨日そのプログラムのあて名書きや切手はりをした。 琵琶という物を一度は聞いてみたい・・・という方、ぜひいらしてください。 ただし、3曲も聞くと流石に飽きてくる。 そういう方は最後の…

「日本の伝統色」〜配色とかさねの事典〜

日本の伝統色 配色とかさねの事典作者: 長崎巌出版社/メーカー: ナツメ社発売日: 2007/12/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (3件) を見る 何日か前にちらりと触れた本のご紹介。この本はどなたかのブログで…

ラベンダーとカモミール

「銀座百点」という小雑誌の四月号を読んでいて面白い記事を見つけた。「癒しであり、文化であり」 〜香りで知る日本の文化〜 という記事で三人の方の対談形式の内容である。 勿論色々な話に及んでいるのだが一番私の注意をひいたのが「ラベンダーとカモミール」の…

「日本の色 世界の色」

ものすごく美しい本を見つけた。 全く違う切り口の二冊の本だがとてもいい。 すこぶるいい・・・と思った。 「日本の伝統色 配色とかさねの事典」については次回機会をつくって・・ということで 今回は 「日本の色 世界の色」 について少しだけ書こうと思う。 日…

菖蒲湯の日〜♪

五月五日・・・小さい時から「子供の日」というより「菖蒲湯の日」として記憶している。 いつもこの日はお風呂に入りながらおじいちゃんからそのいわれを聞いた。 毎年・・毎年・・である。 私の幼稚園くらいの時なので五十年は優に超える。今日はその時聞いた話…

五月の玄関のしつらえ

久しぶり…〜・・・ ほんに久しぶりのブログ更新・・・ところがログインさえままならぬ。 どうやったっけ・・・から始まる。すんません。。。。。 本当に長い間の御無沙汰の様相。まずは今日は五月のわが職場の玄関をお披露目から手始めにしよう。 渋い。いつ…

十二単(じゅうにひとえ)

最近、立て続けに 「十二単って本当に十二枚着ていたからついたの?」と聞かれた。 十二単は十二色の色の衣を重ねたと思われているようだが、 実際は九枚〜十六枚と言われているそうな。 色も十二色、というわけでもない。 私もまだまだ勉強中なので自信を持…

紋紙

帯は大きく分けて染めと織がある。 圧倒的に織の帯が多いのだが、その一本の織帯が出来上がるまでに非常に多くの工程がある。 今日は帯が出来上がるまでの大まかな流れを復習してみる。 企画【柄の設計図】 ・・・図案家がデザインを考え原寸大の紙に模様を…

今日発売「月刊金澤」

お稽古ごとの記事にわが「和装組曲」が載りました。可愛い桜と蝶の「落雁」のお菓子の表紙。 まさに春・・〜・・♪ 振りそでを着せつけしているのはうちの若きホープ。 今秘かに・・・売り出し中。 若さとガッツと粘りの和装組曲のヒロイン二人。どうぞよろし…

さくらの柄〜♪

日本人のだれもが春思い浮かべる花といえば・・・桜。 「花」といえば「桜」を指すことは誰もが知っている。この桜・・・もう着物の柄としては着てもよい。 逆に本当に桜が満開の時はあまり着ない。 裕子さんにトルソーに着せつけてもらった。 夜桜をイメー…

テレビ生出演決定!!

今日のブログで記念すべき「100回目」・・・ 今日やめるか・・明日やめるか・・などと思いながらもなんとかここまで来た。 始めたはいいが、続くとは到底思えなかったのによくぞ持った!!偉いぞ!!と自分を褒める私である。そのご報告の日にふさわしい…

黄櫨染色(こうろぜんいろ)

行ってきました・・ 見てきました・・ 体験してきました・・ 京都で一泊して、織の体験ツアー〜♪ 京都の素敵な町屋で。 財団法人 手織技術振興財団 織成館で実際の体験をとおして作品を一つ仕上げてきた。詳しいことは近日中にHPにアップする予定。 ここで…

貝桶文様

二枚貝は殻が決して他の貝の殻と合わないところから吉祥文様として婚礼の調度品などに好んで用いられたとか。又守りの堅いこと、やり甲斐に通じるところから武家、武士にも好まれ紋にも使われたようだ。 その貝の外側を上にして並べ中側には模様もしくは歌な…

凛々しい鶴亀〜☆

ご無沙汰してしまい恐縮。昨日は久しぶりに色々な方々がいらしてくださりにぎやかな夜の部。 そこに・・・「こんな着物や帯、小物が一杯あったので寄付する〜」と。 沢山の未使用の物を風呂敷にたっぷり入れこんで皆に見せてくれた。 「わあ〜素敵!!この博…

裾(すそ)模様

江戸褄という模様配置がある。江戸褄・・・と書いて「えどづま」とよぶ。 最近私のブログの漢字が読めず、読み方を調べているうちに時間がたつ、できれば振り仮名を・・という苦情&要望がメールであったので親切&誠実な私は要望にお応えすべく対応することに…

帯は後ろの顔〜☆

土曜日、「着物で楽しむワインのいろは」というイベントをした。詳細は今原稿と写真の選択に追われつつ準備しているので 明後日あたりにHPにアップできる予定。で・・・今日のブログはその時のコーディネートを。 参加は八名。 カウンター席を独占してのワインスク…

隠れ蓑〜☆

「隠れ蓑」(かくれみの)今日は「隠れ蓑」について。 政治家の副業や、資金団体の話とは全く関係ない。昨日金沢市内を車で移動中に見た、「○○探偵事務所」なる大看板。 ふ〜〜ん・・・今時まだあるのだ、こんな仕事、と思いつつ通過した。 探偵事務所からの発想…

早蕨

先端が拳状に巻いた早蕨文様の帯。 「早蕨」の「早」は「さ」と呼ぶ。 「早蕨」と書いて「さわらび」と呼ぶ。 帯の素材は結城紬。九寸名古屋。 早蕨の文様は手書き友禅。 「襲の色目」で言う「早蕨」は表は紫、裏は青。 勿論糸目糊は使用しなくて、直接の手書き。 人間国宝…