和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

創作帯結び・4 「白い鳩」

創作帯結びばかりアップしていたので段々飽きてきた。 これでしばらくは違うものにしようと、最後に自分の作品を・・・。 最初はディスプレイ用として何か帯結びができないかと思ったのが始まり。 時は春 羽ばたく白い鳥 自由に・・おおらかに・・縛りはない…

創作帯結び・3 「つばき」

今日はとしちゃんの作品・・・ある日、としちゃんが一本の帯をもって教室にやってきた。 「これで何かつくれるやろか〜・・」 片面赤と片面白の2色の袋帯。 「どうしたん?これ・・」ご近所さんがくれたとのこと。 結婚式に結ぼうと美容室に持ち込んでも固…

創作帯結び・2 「ゆり」

昨日の「ばら」の帯はしなやかで薄く扱いが楽・・ その分 コシがなく形をとどめる時にはある程度のスキルが必要。今日の「ゆり」は逆にコシがないと綺麗なゆりが仕上がらない。 織帯でパキッと張りがあり、しかもしなやか。 そんな帯から出来上がった。 養成…

創作帯結び・1 「ばら」

人の体に纏うと、着物は平面から曲線となる。 ダーツもなければタックもない。 それなのにうまく身体を包んでくれる。同じように帯・・・ 一本の帯は平面だけど背中で結んで立体となる。今日はそのうち青い「ばら」をお見せします。 すでにいろんな雑誌や和…

黒橡(くろつるばみ)色

紅は移ろふものぞ橡(つるばみ)の馴(な)れにし衣になほ若(し)かめやも 万葉集にある大伴家持の歌。妻がいるのに若い女に心変わりした部下を諭した歌。 美しい紅は華やかで人目を引く美しい色だが色が落ちやすい。 それに比べて慣れ親しんだ橡(つるばみ)の色の…

香炉

今日の職場の玄関・・香炉をだす。 自分の好きなものは何とも言えぬ気持ちの高揚がある。 箱書きは「月」である。 台の上にそっと置く。 最初からまさしく定位置の如くしっくりと収まった。 尾花の上に月が見える。 月を金色にしないで周りの月の輝きを金に…

アオサギ

五年前からアオサギが我が家に降り立つ。 「から」と書いたのは三度来たから。 同じアオサギかどうかは不明。 だがいつも同じ屋根の同じ場所。右横にいるのがカラス・・ 最初はモヘアの帽子がどこかから飛んできて引っ掛かっているのかと。 立ちあがって足が…

極真空手〜☆

今日は新しい生徒さん、みえる。 体育会系の方で柔道にはまった方だった。 つい、私も色々の話をし楽しいひと時。 着物教室というより「私がこの運動にはまった理由!!」二人自慢大会。 で、今回はその話。 ・:,。゜・:,。☆゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,…

男物

九州の友人からお父様やおじい様の着物の一部を形見分けしていただいた。 昨日届いた。その中でちょっと気になるもの発見。まず「芥子縫い」の紋 「芥子」とかいて「けし」と読む。 ものすごく細かい刺繍の一種。 紋を刺繍する時、大きく「相良縫い」「菅縫…

山葡萄(やまぶどう)の下駄

毎日犬の散歩に下駄をつっかける。 ジーパンに下駄。 友人に言わせれば「変な人」に見られるらしい。 気にしない主義である。そんなある日のこと・・・鼻歌交じりに朝の冷たい空気を胸一杯に吸い込んで・・いたその時・・ 下駄の鼻緒が突然プツリと切れた。 …

色の話・葡萄色

葡萄色・・・と書いて「えびいろ」と読む。 同じ「えびいろ」と呼ぶ色目があるが「葡萄色」と「海老色」とは色目が違う。 秋に一度は身につけたい色目。 ♪♪♪ この帯あげと帯締め、山ぶどうの熟したような色。 葡萄はかつて「えび」と呼ばれたところから来た…

「でかっ〜!!」

知り合いからひと箱・・・ キーウィを頂きました。 毎年下さる。 有機栽培のもので、本当は梨を作っていらっしゃるのだが 同じ土地にキーウィの木と柿の木がある。 梨は超有名なところなので飛ぶように・・か、どうかは知らないが売れるらしい。 らしい・・…

着物を着る・・ということ。

今、タル・ペン・シャハー氏の 「ハーバードの人生を変える授業」を読んでいる。訳は成瀬まゆみさん。世界最高学府の学生たちをもっとも熱狂させた授業という物を知りたくて 本屋で思わず買ってしまった。 カルチャーショックも所々にあり中々面白い。 まだ読…

☆  短歌三首  ☆

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平安神宮の朱の色

朱色は権威の象徴。鳥居の色。朱肉の色。古代中国では天子から門を朱色に塗ることを許された家を朱戸、朱家という。 東大の赤門も加賀藩前田家上屋敷の門だったとか。 有吉佐和子の『華岡青洲の妻』で加恵が祝言の席で 「朱が古びて冴えた色をしている塗盃」…

お地蔵さま

三千院のお庭で見た可愛いお地蔵さま〜 それこそ・・いっぱーいあった。そのうちの一つ・・ 奥深く心に闇を持ちゐるやかすかな光も眩しと思(も)ふは

三井の晩鐘

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綺麗なおねえさん〜☆

旅先に行くと確かにものすごく素敵なところ、見たことのないような所・・ 沢山見られるのはうれしい。 でも綺麗なお姉さん方を見られるのもうれしい。 身づくろいして待っててくださったお姉さんもいてくださったのに 全員をカメラに入れれなくてごめんなさ…

留守していました。

一泊二日、神戸・滋賀に行ってきました。 神戸はポートピア・・ 京都は三千院・・ 滋賀は三井の晩鐘をみに・・ 明日ゆっくり一つづつアップします。 大阪の街より戻り深呼吸すわれの住む町金沢の町 絵のごとき幸に果たして住みゐるや幾万幾千の家々の窓 旅は…

色の話・「紅絹」(もみ)

襦袢の色で時々出てくるのが「もみ」 「紅絹」と書く。 恋の一雨ぬれまさり ぬれてこひしき夢の間や 染めてぞ燃ゆる紅絹うらの 雨に悩める足まとひ 島崎藤村『傘のうち』 汗や摩擦で色落ちしやすいため今ではすっかり化学染料。この「紅絹」の色はウコンなど…

色の話・「糞色」

昨日は綺麗な色の話。 で・・・今日は綺麗でない色の話。 沢山の綺麗で魅力的な色の名前の中で反対に汚い色もある。 極めつけが 「糞色」とかいて「ばばいろ」と読む。失礼の極みというもの。 お婆としては「むっ!!」となる。 命名した人のセンスを疑う。 「鼠…

色の話 「紫式部」

源氏物語の作者・紫式部と同じ名前の低木がある。 山野に自生する木で夏に薄紫の小さな花を咲かせ、秋には濃い紫色の実をつける。 この実・・沢山重なり合ってなるので 「紫重実」とかいてムラサキシキミと呼ばれていた。 その音が「紫式部」を連想させるの…

琵琶曲・河中島

十一月は霜月・・ 私的には「士月」(もののふつき) ↑ こんな言葉があるんだかどうだか関知しませんが。 十二月は白銀月 一月は黄金月 というそうな。 雄々しくキリリとした琵琶曲に挑戦したいと思っていたら・・・ 嬉しくも今月から「河中島」となる。 川中…

短歌お題・・・「医師」・「ナース」・「介護」

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笹波〜・・・

着物を着て、帯を結ぶ。 そのど真ん中、ある意味身体の中心に来るのが帯締め。 帯締めの良し悪しはまさに着姿をよくも悪くもする。手組の良さは閉めた後に「きゅっ」と締まること。 機械組だとこうはいかない。 手に持った時から実に固い。 締まりも悪い。 手…

和装組曲のブラウス〜☆

名づけて 格好良く・・・ 「チーム・HASEGAWA」 今日到着!!!左下の小さな字は刺繍にするとつぶれるというのでカット。 バランスは今一かも。でも皆で楽しみにしていたユニフォーム。 ファッションショーや創作帯の展示会の時に着ようと準備したもの…