2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧
The small bird cannot light upon the greatest tree without sending a shock to its most distant fiber: every mind is at times no less sensitive to the most trifling words. (帯に書いてあるように改行しました。) 帯のお太鼓部分に。 大きな木を大…
青虫が葉を喰らふ音サクサクと聞こゆるごとし秋の夜の闇 月明かり音を潜めて浸かる湯にためらひ寄り来ヤモリの幼(おさな)
蝙蝠扇(こうもりせん)と書いて「かわほり」と読む。蝙蝠の羽を広げたところから平安時代は扇の別名であったとのこと。 京都では舞扇を飾らずに室内装飾として季節の図柄の蝙蝠扇を飾ることが案外多い。 蝙蝠扇は骨が5本、舞扇のようにあでやかさはないが格調…
犬を飼いたいという当時小学生の息子と小動物管理センターへ行った。十何匹か可愛い子犬がいた。 尻尾をふって皆すり寄ってくる。 その時、部屋の隅に大きな段ボールから唸る声。 息子は手を中に入れようとした時、 「その犬はやめた方がええ!!」 係りの人が…
スズランの花は皆知っている。 スズランの実を見たことある? 案外知っている人は少ない・・・かと。わが庭に実がついているのをご紹介しますね。 とはいえ、鳥に食べられ残り少ない・・・
夜遅くメールがはいる。 「主人、亡くなりました。葬儀もすませました。 おかげで喪服を着て主人を送り出すことができました。 色々ありがとうございました。」 ・・・のような趣旨のメール。 御主人が余命いくばくもないとわかり喪服を自分で着たいと、うちに…
虫喰葉・・・と書いて「わくらば」と読みます。虫の食べた穴のあいた葉のこと。京友禅は豪華、絢爛、何処までもきらびやかなのに比べて加賀友禅はあくまで写実的で自然の雰囲気を大切にするものが多いです。 「虫喰葉」もそんな加賀友禅ならではのこと。 虫…
今日は何人かがきもの検定を受けた。 場所は金沢流通会館。三級二人、二級二人、そして・・・一級一人。 一級を受けたのは私。このきもの検定があるため、ほかの仕事とかぶる。 下級生の方が率先して上級生に譲ってくれた。 「自分たちは来年受けるので先輩…
烏帽子に狩衣姿・・・ 本来は狩などに用いた衣服で活動的なため貴族の平常着に。 紅葉狩りや花見にはこの服装。足元の赤は袴の下にもう1枚赤い袴をはいていた当時の着方を正しく受け継いでいる・・ように見える。 (たぶん・・当時は男性も下着は赤い小袖だ…
月刊「金澤」の今日発売の11月号・・・ 今月の特集は「元気に頑張る女性の力」 わが「和装組曲」の養成コースの三人が掲載されている。 家庭を持ち、フルタイムの仕事を持ち、なおかつ趣味を持ち、 今ではうちを代表する三人。ここ三年間、本当によく頑張…
「えっ?!」・・・・と思う人、ほとんどだと。 でも、これが昔の腰巻姿。上流階級の武家の奥方の夏の正装が打ち掛けを上だけ脱ぐこの形。 打ち掛けた着物は帯で止まっている。一度は歴史の教科書で「お市の方」のこの姿を見たことがあるはず・・・江戸の匠…
朝から冷や冷やと気持ちの良い天気〜 今日は事務のあきちゃんと玄関のお掃除と水撒き・・・折角綺麗に磨き上げたのでお香を焚こうということに相成りました。 今日はとっておきの「羅國」に。(ものすごくフンパツ!!) 香炉は珠洲焼のかやぶきの田舎家。 とき…
行ってきました。 賛助出品者 山田ひろみさん・・・和傘の製作者です。 12月にはうちの教室で水引教室開催してくださいます。中村美術館、旧中村邸・・・雰囲気のある素敵なところ。
結局・・・ リンドウや細管の大輪菊、ユリなど色々やっては見たが今一つ・・ で・・・今日は・・・ こんな感じ。 ナラだけにして「楢山の紅葉狩り」の設定。 大きな楢(ナラ)の木の根元この琵琶を持つお公家さんは何を弾いているのか… 想像するのも結構楽しい。…
通常の白い蚕と違い、淡い緑色の蚕がいる。白い蚕からできるのは白い繭、これは緑の繭となる。 一度見たことがあるが綺麗な黄緑色。 その蚕から取れるのも薄い緑の糸。 ものすごく高い。希少価値だから仕方がないのだそうだ。室内の蚕はクワの葉しか食べない…
秋の七草・・・ 桔梗 萩 女郎花 撫子 葛 芒 藤袴七草はなくてもそのうちのいくつかあれば秋草文様。 雅でありながらも切なくもあり・・・ どこかはかなげであり・・・ 寄り添うようでもあり・・・ 金泥の手書きの和装扇。 極細の一本の線・・金泥でこんな線…
半襟の話・・・ 舞妓さんの半襟には二種類。 赤い半襟と白い半襟。舞妓になって三年たたないいわゆる半玉さんは赤い半襟をつけている。 三年たって一人前の人は白い半襟に変える。 それがいわゆる「襟替」(えりがえ)でもこれは舞妓さんの話。 皆さんは赤でも白…
ナナカマド、ユリ、モンステラ・・・・ 「ナナカマドの挽歌」という本が30年以上前に発刊された。 母子心中を図り自分だけ助かった女性が網走刑務所の中で書いたもので一時ベストセラーに。悲しい自伝と7度窯にくべても色落ちしないというその実の赤さが若い…
若干時期的に早いけど「西王母」という名の椿。 咲いたら薄いピンクの花びらだけれど蕾は濃い。本当に小さな一枝。 珠洲焼の篠原敬さんの小さな一輪ざしに入れた。 最初は実がついていたのに、「どの葉を取るか・・・」とあれこれ迷っているうちに気がついた…
10月、11月は Studio Alice さんの七五三のお仕事。10月11月でのべ55人の着せつけ担当者が和装組曲から参加。 養成コース6名が主となってメンバーを構成する。 和装組曲内でのお仕事は私の目が届くが外部でのお仕事は緊張の連続。 前日「スタジオ…
昨日の朝のお仕事。 注文創作帯の結び。二日前に打ち合わせする。本人いわく・・・ 「頭はリーゼント風、帯結びは小さく格好良く。」 「後輩の結婚式なのであくまで控えめに、でもゴージャスに。」 「余興に踊ったりするし、カメラマンとして動く予定。」 「…
今週はこんな感じに。 ニューサイラン ワラタレッドニューサイランの葉がまるで日本刀のようにシャープで格好良い。 ワラタは南国かオーストラリアあたりの花。 (きっと・・のはず・・・多分・・・ ひょっとしたら・・・違うかも・・・ 自信ないので調べる事…
今日の仕事場の玄関・・・題して・・ 「虫愛ずる姫君」バックの屏風は二十年ほど前、京都で買ったもの。 繊細な虫籠は古道具屋さんの奥まった片隅で埃に埋まっていたものを見つけて思わず購入したもの。 中に二匹の鈴虫が入っていたのを、今回はオスの鈴虫だけ…
富士の高嶺を三保が浦 実(げ)に長閑なる春なれや 松原遠く海凪て 吹くも静けき時津風 謡曲「羽衣」を参考として作られた琵琶曲「羽衣」の謡いだし。 在来の琵琶の曲とことなり歌うのにも勝手が違う。 もとよりこれは伝説なのでなんとも・・かともコメント不…
今日からはてなブログ、始めます。 ( 秘かに 平身低頭 ) 今までブログのどこが嫌いかといえば、広告が多すぎ。 で・・・・広告の一番少ないブログを探し、今日発見。で・・・・ちょっとやってみようかと。 飽き性の私〜♪今週のお題は「小さい秋、見つけた」…