若干時期的に早いけど「西王母」という名の椿。
咲いたら薄いピンクの花びらだけれど蕾は濃い。
本当に小さな一枝。
珠洲焼の篠原敬さんの小さな一輪ざしに入れた。
最初は実がついていたのに、「どの葉を取るか・・・」とあれこれ迷っているうちに気がついたら「ポロリ」
葉に触るな…ということかあ?と葉を落とさずそのまま入れる。
実だけ自然に落ちたように右下にそっと置く。
花は知られていても案外椿の実を知る人は少ない。
髪につける椿油はこの実から採る・・・・はず。(・・・多分)
茶花としてよく使われるこの「西王母」・・
着物の柄としては「桃の実」を意味する。
姓は楊、名は回・・中国の女仙・西王母が不老不死を願う漢の武帝のために天から舞い降り桃の実を与えたという伝説からくる。その実は三千年に一度しかならない実であったとか。
かくして、着物の柄としては「桃」は邪気を祓う霊木で長寿、延命、不老不死を意味する吉祥文様。鬼祓いに桃の枝が使われるところもあるとか。
日本では桃のお菓子を「西王母」というようになったのもそのあたりかも。
今日はパソコンの横に正にこの「西王母」がひっそりと鎮座まします。
うれしいことにその実も横に・・・・
わが事務所の邪気払いになってくれると・・〜・・♪
【p.s】
「邪気はあなたから出ているんとちゃうの?」
そんな声が聞こえそうである。
・・・・・・・いやいや、それは思い込みというもの・・・・・・