和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

犬文様・猫文様

猫や犬の文様を着物や帯に書くとは考えられない・・と思われるかもしれないが案外多い。 特に犬は桃山、江戸時代画題として取り上げられている。俵屋宗達の子犬図、丸山応挙の作品などを模写した着物や帯が流行ったり、洋犬「狆」(ちん)、犬のはり子、竹に…

蒲公英(たんぽぽ)

今週の職場の玄関・・・ 何だか毎日余りにも寒いのでちょっと温かみのあるものが欲しかったので、タンポポのタペストリー。蒲公英・・と書いて「たんぽぽ」と読む。 生薬の「蒲公英」(ホコウエイ)はタンポポの根。「黄」色は人を元気にしてくれる色とかで…

柳あれこれ

柳といえば川岸、池の周りに茂る姿を容易に想像できる。 これは我が家の五色柳だが健気に寒さの中、芽をだしている。余りに大きくなりすぎるので去年の秋、バッサバッサと大胆に枝を切った跡。 切り口がどこか可哀想にも見えるのだがそれは今この瞬間だけ。 …

三度黒(さんどぐろ)

黒に染める染色技法を「黒染め」と言う。平安の御代には墨を生地に付着させる技法。 式服や紋章が出現する時と黒染めの技法が行われる時と関連するのではないかと言われている。現在黒の染織技法は二通りある。喪服や黒紋付に使われる「浸染」と黒留袖などに…

爺ちゃん〜♪

私だけでなく誰でも二人、爺ちゃんがいるはず。 母方の爺ちゃんと、父方の爺ちゃんと。昨日母の同人歌集「松の雫」を読んでいて懐かしくなった。 母が二人の父の歌を読んでいたので。 父方の爺ちゃんはまさに海の男その人であった。毎日着物で生活していた人…

十二単着せつけ講習 ・ その一

先週土曜日、第一回目の「十二単の着せつけ講習会」。講師は衣紋道高倉流京都道場会頭 熊谷宝子さま。穏やかな話振りで静かに粛々とはじめられた十二単。準備の仕方・・・座り方、立ち方、装束の置き方、持ち方、畳み方、・・・ そういうことを一つ一つ丁寧…

羅生門

花見小路の出衣 霞も匂ふ紫や 薄紅の花曇り やがて催す春雨の 都大路をしめやかに 降りしづめたる夕哉 と羅生門・・・は謡いだす。 羅生門と書いて「らじょうもん」もしくは「らしょうもん」と言う。昔は城の城郭を羅城(らじょう)と言ったので正確には「らじ…

美容師Yさん&お友達

最近生徒さんに美容師さんが増えてきた。 美容院を経営している方もいれば、これから独立を目指す方もいる。 美容師として勤めながらも着せつけの技術を習得したい、スキルを落ちないように維持したいという方々である。Yさんもそのうちの一人。 ゆくゆくは…