和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

菊は栄える 葵は枯るる 大徳川の末の世に・・・・ という謡いだしで始まるのが琵琶曲の「井伊大老」。 桜田門外で水戸脱藩の浪士たちに殺される場面のところだが 正に「菊」は天皇、「葵」は徳川家をさしている。 徳川家の家紋は「三つ葉葵」 徳川時代には「葵」…

浴衣を一人で着る〜♪

着物を着る事が出来ても浴衣はちょっと自信ない・・・という人もいる。 浴衣初めての方も、着物を着る事が出来る方でも、ちょっとしたコツがわかればとても簡単で楽しい。 特に帯結びはゆるまないコツ、素敵に見えるコツを中心に100分ほどの講習をしまし…

岡重コレクション

波に千鳥・泳鯉・夏草に虫籠・雷・鶴に竹・・・などと言えば着物柄と相場が決まっている。では 骸骨・蝙蝠・髑髏(どくろ)・地獄絵・群鬼というと何?実はこれも着物柄。 というよりも羽織裏・・・通商「羽裏」・・と書いて「はうら」と読む。 百犬・インカ模様・…

石川先生〜♪

小学生の時の家での私の生活をちょびっとながら着物の話の合間に書いた。 で・・・今日は私の僻地小学校生活を(笑)。小学校一年生から六年生までのうち一つブログを書くとしたらこの先生しかいない。 「石川先生」石川県の教育関係者なら・・・ただし年配…

浴衣の帯結び

先日、夜の部にいらした方の浴衣の帯・・・変わり結び三種類をお披露目♪まずはCHIKAちゃんの作品。 十代〜二十代の方に、兵児帯をプラスしてかわいらしくとのこと。次はKYOKOさんの作品。 着物好きのおばあちゃんの浴衣と帯を使って。 浴衣柄が面…

網目

先日のブログで漁師である爺ちゃんの話をちょっとしたら妙に懐かしくなった。ものすごくお洒落な人で私の記憶には着流しにツッポ(筒袖)の半纏を着て両手をその中に突っ込んでいつも遠くを見ていた姿が記憶にある。その半纏の襟には汚れないように黒い繻子…

食べ物の話

着物の話が続きちょっと飽きたので気分転換。小学校二年か三年の時の話。 私の家は昔の農家&漁師の家だった。 浜処で家も今と違い始終開け放しであった。 座敷という広い場所があり仏壇、神棚があり・・そう夏はふすまを開け放して広々していた。 そこに当…

露と落ち  露と消えにし

一週間前の日曜日・・・ 県立音楽堂で琵琶の会があり、私は「新撰組」を弾き語りした。 それはさておき、その時の話。石川県の琵琶人口も少ないところに持ってきて、私自身もまだまだ新参者。 会場の準備や受付、お弁当の配布やお茶の配置など細々した仕事が…

沢瀉(おもだか)

先日夜の部に来られた方・・・浴衣に沢瀉(おもだか)の模様。 で・・・しばし沢瀉談義となる。沢瀉(おもだか)は池や沢に自生する。 夏から秋に花茎が出て白い三弁の花が咲く。 人の顔形に似た葉が高く伸びる事から「面高」(おもだか)と名付けられたとか…

瓜文

南瓜、へちま、胡瓜、ひょうたん、冬瓜、スイカなどのウリ科の植物を文様化したものを一般に瓜文という。 形の面白さから図案化されやすく蔓や葉などを描くことによってさまざまな面白さやユニークさが表現できる。 今日はその瓜文の話。瓜そのものの家紋は…

空色

空の色が一番美しいのは何月だろう・・・晴れ渡った空の色を空天色(くうてんいろ)、または碧天(へきてん)と言うらしいが「空色」が一般に分かりよい。勿忘草(わすれなぐさ)色の水色もあるが何処となく物悲しい雰囲気を持つ。 恋人のため青い花を取ろう…