波に千鳥・泳鯉・夏草に虫籠・雷・鶴に竹・・・などと言えば着物柄と相場が決まっている。では
骸骨・蝙蝠・髑髏(どくろ)・地獄絵・群鬼
というと何?実はこれも着物柄。
というよりも羽織裏・・・通商「羽裏」・・と書いて「はうら」と読む。
百犬・インカ模様・王冠・聖書・マッチ箱・象・オリンピック競技
まである。トルソー・キューピー・トランプ・麻雀牌・軍艦までそろっている。
150年あまりの京都の岡島家の歴史はそのまま京友禅の歴史でもある。
羽織の数々の裏地のコレクションを一同に見ることができる絶好の本。
暇な折、パラパラとめくって楽しむと良いかと・・・・解説も面白い。
- 作者: 市田ひろみ,藤井健三
- 出版社/メーカー: アシェット婦人画報社
- 発売日: 2006/05/12
- メディア: 単行本
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可愛いものから奇をてらったもの、お洒落で粋なもの、脱いだ時の回りのざわめきまで聞こえてきそうなものまで200余点。
血の海地獄に髑髏(どくろ)がいっぱ〜い・・・はちょっとうなされそうですが。。。
昭和32年、重要無形文化財保持者の内示をうけた岡島重助氏は京友禅は多くの職人の手仕事による総合芸術なので自分ひとりもらうわけにはいかないと辞退したという話は有名である。
明治前期、後期、大正、昭和と時代とともに模様が時代の影響をどう受けていったか、うかがいしれて面白い。在庫はあと二冊とのこと・・・
独り言:う〜ん・・・今日は余談がなく上々。。。