和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

さくらの柄〜♪

日本人のだれもが春思い浮かべる花といえば・・・桜。
「花」といえば「桜」を指すことは誰もが知っている。

この桜・・・もう着物の柄としては着てもよい。
逆に本当に桜が満開の時はあまり着ない。
裕子さんにトルソーに着せつけてもらった。
夜桜をイメージした手織の帯。
刺繍に見えるが桜は織。

待ち焦がれる今ごろから満開に咲くころまではこんな感じ…

また満開の時には散りゆく花を惜しんで

というのも又風流。
着物は江戸小紋格通子。花曇りをイメージした色。
名古屋帯に桜の花びらを本物の大きさに八枚(前に三枚、後ろに五枚)書いてもらった。

帯に薄墨で書いたのは紀貫之の桜の花が散るのを詠んだ短歌の一部。

    桜花 散りぬる風のなごりには水なき空に波そ立ちける
       

あまりに地味くさいと思う方は襦袢に桜を満開に散らせて遊ぶのも楽しいかも。

四月に入ると中々着れないはず。

本当の桜の花が爛漫に咲いているのに着物や帯に使うのは逆に野暮に思えるので。
三月の今ごろからどうぞ桜の花の着物や帯を!!

私は持っていないわ・・・という方。
半襟や帯上げなどで使うのもよし。
桜のかんざしを使うもよし。

ひとひねりして桜を使いたい方は帯にさす和装扇に桜柄をもってくるもよし・・・
いやいや、それもないという方。
桜のハンカチを袂に入れるもよし。

自分なりの工夫で桜柄を楽しんでくだされ・・・〜・・・・♪♪