行ってきました・・
見てきました・・
体験してきました・・
京都で一泊して、織の体験ツアー〜♪
京都の素敵な町屋で。
財団法人 手織技術振興財団 織成館で実際の体験をとおして作品を一つ仕上げてきた。詳しいことは近日中にHPにアップする予定。
ここでは織工場で見せていただいたものを少し。
ジャガード機械は話には聞いていたが実際見せていただいたのは初めて。パンチカードや専門の織職人の手にかかると「杼」と呼ばれる左右に渡す糸の入れ物が「シャトル」と呼ばれるのを実感。素早く目にもとまらぬ早業で左右を往復。
「はあ〜」「ほお〜」「すご〜」
感嘆の声しか出てこない。
また「羅」の織物も見せてもらった。
これは写真でお見せできない。
内部秘密なのだとか・・・写真を取らなかった。
「羅」は現在人間国宝では喜多川平朗氏と北村武資氏の二人が認定されている。
喜多川平朗氏は同時に有職織物、北村武資氏は経錦、同時に二つの認定を受けている方々。
難しい斜め方向の羅の組織の説明なども聞く。
今日はその中で、その時に見せていただいた「黄櫨染色(こうろぜんいろ)」の話を。
以前このブログで「禁色」(きんじき)と「許色」(ゆるしいろ)の話をしたと思う。
身分や位の高い人しか着る事ができない色を「禁色」というが
その中でも黄櫨染色(こうろぜんいろ)は天皇しか着用が許されない色である。
絶対禁色という表現をして区別するのだとか・・・。
貴族だけでなく、皇后でも皇太子でも上皇でも着用が許されない色でもある。
勿論現在ではだれでも着る事は可能。
その糸を見せていただいた。
昔は天皇のつかさどる大切な行事は夜中に行われることが多かったそうな。
で当然、ろうそく、行燈の登場となる。
でこれらの糸がろうそくの明かりで・・・・こうなる。
ろうそくの明かりで地味でなんの変哲もないとされた色が鮮やかな色に変化する。
緑系や青系の色味の糸まで紫系の色に変わる。紫色系に変わるのが多分ミソなのか・・・(想像の域)
糸の並びは同じなので鮮やかに変化したのをご理解いただけるかと。
今ではパーティーなどに使用するひともいるとか。
私の写真技術のせいでうまく写っていないが自分の角度からは精一杯のアングル。
今日はこれをとにかくお見せしたかった。
では・・では・・・
織体験についてもう少し詳しく知りたい方は、HPにアップされる織体験の履歴をおまちくだされ〜