和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

2011-01-01から1年間の記事一覧

色の話・葡萄色

葡萄色・・・と書いて「えびいろ」と読む。 同じ「えびいろ」と呼ぶ色目があるが「葡萄色」と「海老色」とは色目が違う。 秋に一度は身につけたい色目。 ♪♪♪ この帯あげと帯締め、山ぶどうの熟したような色。 葡萄はかつて「えび」と呼ばれたところから来た…

「でかっ〜!!」

知り合いからひと箱・・・ キーウィを頂きました。 毎年下さる。 有機栽培のもので、本当は梨を作っていらっしゃるのだが 同じ土地にキーウィの木と柿の木がある。 梨は超有名なところなので飛ぶように・・か、どうかは知らないが売れるらしい。 らしい・・…

着物を着る・・ということ。

今、タル・ペン・シャハー氏の 「ハーバードの人生を変える授業」を読んでいる。訳は成瀬まゆみさん。世界最高学府の学生たちをもっとも熱狂させた授業という物を知りたくて 本屋で思わず買ってしまった。 カルチャーショックも所々にあり中々面白い。 まだ読…

☆  短歌三首  ☆

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平安神宮の朱の色

朱色は権威の象徴。鳥居の色。朱肉の色。古代中国では天子から門を朱色に塗ることを許された家を朱戸、朱家という。 東大の赤門も加賀藩前田家上屋敷の門だったとか。 有吉佐和子の『華岡青洲の妻』で加恵が祝言の席で 「朱が古びて冴えた色をしている塗盃」…

お地蔵さま

三千院のお庭で見た可愛いお地蔵さま〜 それこそ・・いっぱーいあった。そのうちの一つ・・ 奥深く心に闇を持ちゐるやかすかな光も眩しと思(も)ふは

三井の晩鐘

★゜・:,。゜・:,。☆゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜♪・:,。☆゜★゜・:,。゜・:,。☆゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆゜ 子供たちにいじめられている蛇を助けた漁師のもとにある夜美しい女が訪ねてくる。 やがて子をもうけるが湖の龍の化身である彼女は赤子を残…

綺麗なおねえさん〜☆

旅先に行くと確かにものすごく素敵なところ、見たことのないような所・・ 沢山見られるのはうれしい。 でも綺麗なお姉さん方を見られるのもうれしい。 身づくろいして待っててくださったお姉さんもいてくださったのに 全員をカメラに入れれなくてごめんなさ…

留守していました。

一泊二日、神戸・滋賀に行ってきました。 神戸はポートピア・・ 京都は三千院・・ 滋賀は三井の晩鐘をみに・・ 明日ゆっくり一つづつアップします。 大阪の街より戻り深呼吸すわれの住む町金沢の町 絵のごとき幸に果たして住みゐるや幾万幾千の家々の窓 旅は…

色の話・「紅絹」(もみ)

襦袢の色で時々出てくるのが「もみ」 「紅絹」と書く。 恋の一雨ぬれまさり ぬれてこひしき夢の間や 染めてぞ燃ゆる紅絹うらの 雨に悩める足まとひ 島崎藤村『傘のうち』 汗や摩擦で色落ちしやすいため今ではすっかり化学染料。この「紅絹」の色はウコンなど…

色の話・「糞色」

昨日は綺麗な色の話。 で・・・今日は綺麗でない色の話。 沢山の綺麗で魅力的な色の名前の中で反対に汚い色もある。 極めつけが 「糞色」とかいて「ばばいろ」と読む。失礼の極みというもの。 お婆としては「むっ!!」となる。 命名した人のセンスを疑う。 「鼠…

色の話 「紫式部」

源氏物語の作者・紫式部と同じ名前の低木がある。 山野に自生する木で夏に薄紫の小さな花を咲かせ、秋には濃い紫色の実をつける。 この実・・沢山重なり合ってなるので 「紫重実」とかいてムラサキシキミと呼ばれていた。 その音が「紫式部」を連想させるの…

琵琶曲・河中島

十一月は霜月・・ 私的には「士月」(もののふつき) ↑ こんな言葉があるんだかどうだか関知しませんが。 十二月は白銀月 一月は黄金月 というそうな。 雄々しくキリリとした琵琶曲に挑戦したいと思っていたら・・・ 嬉しくも今月から「河中島」となる。 川中…

短歌お題・・・「医師」・「ナース」・「介護」

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笹波〜・・・

着物を着て、帯を結ぶ。 そのど真ん中、ある意味身体の中心に来るのが帯締め。 帯締めの良し悪しはまさに着姿をよくも悪くもする。手組の良さは閉めた後に「きゅっ」と締まること。 機械組だとこうはいかない。 手に持った時から実に固い。 締まりも悪い。 手…

和装組曲のブラウス〜☆

名づけて 格好良く・・・ 「チーム・HASEGAWA」 今日到着!!!左下の小さな字は刺繍にするとつぶれるというのでカット。 バランスは今一かも。でも皆で楽しみにしていたユニフォーム。 ファッションショーや創作帯の展示会の時に着ようと準備したもの…

面白い帯〜♪

The small bird cannot light upon the greatest tree without sending a shock to its most distant fiber: every mind is at times no less sensitive to the most trifling words. (帯に書いてあるように改行しました。) 帯のお太鼓部分に。 大きな木を大…

短歌二首

青虫が葉を喰らふ音サクサクと聞こゆるごとし秋の夜の闇 月明かり音を潜めて浸かる湯にためらひ寄り来ヤモリの幼(おさな)

蝙蝠扇(かわほり)

蝙蝠扇(こうもりせん)と書いて「かわほり」と読む。蝙蝠の羽を広げたところから平安時代は扇の別名であったとのこと。 京都では舞扇を飾らずに室内装飾として季節の図柄の蝙蝠扇を飾ることが案外多い。 蝙蝠扇は骨が5本、舞扇のようにあでやかさはないが格調…

老犬・武蔵のこと〜♪

犬を飼いたいという当時小学生の息子と小動物管理センターへ行った。十何匹か可愛い子犬がいた。 尻尾をふって皆すり寄ってくる。 その時、部屋の隅に大きな段ボールから唸る声。 息子は手を中に入れようとした時、 「その犬はやめた方がええ!!」 係りの人が…

スズランの実

スズランの花は皆知っている。 スズランの実を見たことある? 案外知っている人は少ない・・・かと。わが庭に実がついているのをご紹介しますね。 とはいえ、鳥に食べられ残り少ない・・・

訃報ひとつ・・・

夜遅くメールがはいる。 「主人、亡くなりました。葬儀もすませました。 おかげで喪服を着て主人を送り出すことができました。 色々ありがとうございました。」 ・・・のような趣旨のメール。 御主人が余命いくばくもないとわかり喪服を自分で着たいと、うちに…

虫喰葉(わくらば)

虫喰葉・・・と書いて「わくらば」と読みます。虫の食べた穴のあいた葉のこと。京友禅は豪華、絢爛、何処までもきらびやかなのに比べて加賀友禅はあくまで写実的で自然の雰囲気を大切にするものが多いです。 「虫喰葉」もそんな加賀友禅ならではのこと。 虫…

きもの文化検定〜♪

今日は何人かがきもの検定を受けた。 場所は金沢流通会館。三級二人、二級二人、そして・・・一級一人。 一級を受けたのは私。このきもの検定があるため、ほかの仕事とかぶる。 下級生の方が率先して上級生に譲ってくれた。 「自分たちは来年受けるので先輩…

琵琶を弾く人・・・

烏帽子に狩衣姿・・・ 本来は狩などに用いた衣服で活動的なため貴族の平常着に。 紅葉狩りや花見にはこの服装。足元の赤は袴の下にもう1枚赤い袴をはいていた当時の着方を正しく受け継いでいる・・ように見える。 (たぶん・・当時は男性も下着は赤い小袖だ…

月刊「金澤」

月刊「金澤」の今日発売の11月号・・・ 今月の特集は「元気に頑張る女性の力」 わが「和装組曲」の養成コースの三人が掲載されている。 家庭を持ち、フルタイムの仕事を持ち、なおかつ趣味を持ち、 今ではうちを代表する三人。ここ三年間、本当によく頑張…

腰巻姿

「えっ?!」・・・・と思う人、ほとんどだと。 でも、これが昔の腰巻姿。上流階級の武家の奥方の夏の正装が打ち掛けを上だけ脱ぐこの形。 打ち掛けた着物は帯で止まっている。一度は歴史の教科書で「お市の方」のこの姿を見たことがあるはず・・・江戸の匠…

羅國の香り

朝から冷や冷やと気持ちの良い天気〜 今日は事務のあきちゃんと玄関のお掃除と水撒き・・・折角綺麗に磨き上げたのでお香を焚こうということに相成りました。 今日はとっておきの「羅國」に。(ものすごくフンパツ!!) 香炉は珠洲焼のかやぶきの田舎家。 とき…

金沢市希少伝統産業木工専門塾作品展

行ってきました。 賛助出品者 山田ひろみさん・・・和傘の製作者です。 12月にはうちの教室で水引教室開催してくださいます。中村美術館、旧中村邸・・・雰囲気のある素敵なところ。

紅葉賀

結局・・・ リンドウや細管の大輪菊、ユリなど色々やっては見たが今一つ・・ で・・・今日は・・・ こんな感じ。 ナラだけにして「楢山の紅葉狩り」の設定。 大きな楢(ナラ)の木の根元この琵琶を持つお公家さんは何を弾いているのか… 想像するのも結構楽しい。…