9日の日曜日、廃校になったあの小学校の同窓会があった。
で、行ってきました。
最近物凄くバタバタとしていて集合時間にひょっとしたら間に合わないかも・・と心配。
少し遅れるかもしれないので先に始めてて〜と幹事に連絡。
「おうわかったちゃあ〜・・雪あるがやから気つけて来いっちゃあ〜」の返事。
一瞬にして昔に帰る。
今日はその同窓会での話。
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いやあ・・・受付からお爺さんとお婆さん、ばっかり。(笑)
みんな老けた、老けた。あの顔も、この顔も、どの顔も。「笑」
そして思った。50年近くもたてば当たり前。
そして自分もそう・・老け組ド真ん中・・・・気が楽になった。
大学の同窓会の時はちょっと気合を入れて行った。流石にみんなとっても綺麗にしていたし、何と言っても各人の線引きなるものもあった。教職や公務員職、一流企業に就いた方々は退職金も年金も保障され何処かに勝ち組らしき雰囲気も漂い、なかでも管理職にまで上り詰めた方は何とも言えぬ一段上からの目線や物言いがあった。今後何があっても自分たちは保障されている、優雅で安泰な老後、それもまた自分の力・・・・とでも言いたげなそんな気がして私は皆を見ていた。その方たちの態度は決して嫌みではなかったが私は居心地がよくなかった。次は来ないでおこうという気持ちも何処かしらに持ちながら帰ってきた。
それなのに・・・小学校のみんなとは「えかったわあ〜♪」
なにせ幼稚園、小学校の6年間一緒に通した仲間だし、気に入らない先生には一致団結して闘って来たような気もする。石川先生の時に初めて弱い人、貧しい人、しいたげられた人、逆境にある人、体の不自由な人、・・・そういう仲間に対して温かな目を向けることを学んだ私たちである。
と・・いってもそれらすべてと言っていいほど皆がその何処かに属していたのだが。
ビールを注ぎにいろんな方が来てくれた。自己紹介&近況報告を聞いても昔と一致しない方もいた。あのやんちゃな暴れん坊がこんな紳士?あのはなぼぼを垂れていた子がこんな奥様?
話す前から直ぐ分る方もいた。
澄まして近づいてくる姿に昔を思い出し思わず噴き出したことも。
「めちゃ痩せたやんか?」と言う私に「うん、脳腫瘍で治療中〜」と。
実にニコニコと包み隠さずそのことにふれ、「でも気持ちは負けんちゃ〜」と。勿論今でも美容師の仕事をされている。その方は30代でも一度頭の中を手術し腫瘍を摘出している。凄いね〜といいながらビールを受ける別の方も又、そう私も30代からがん治療しながら何度も手術して子供育てたよ、と。
「生きて行くって大変やっちゃあ〜」と。
こんな方もいた。少し脚を引きずりながら私の方に歩いてくるので「脚悪い?」と聞くとビールを注ぎながら「人工股関節」と。「ハイカラやろ?」と。
さらに「胸さわって!!これも偽装〜」とケラケラおつしゃる。
「癌で摘出した。段々自分のものが無くなって行くねん」と。
それでも自分で商売を朝早くから夜遅くまで頑張っている。
「生きているんや、死ぬまで働かんとね」と。
「孫総勢11人」という方は自分たち夫婦で塗装業を今でも営んでいらっしゃる。
大変やろ?と言うと、「大変でない仕事ってある?」と。
御意。失言!・・・失言!!・・・この方は着物姿での参加だった。お株奪われたよ。しかし・・しきる・・しきる。仕事、家事、孫11人、しきるばあちゃんやからそうなるねんね・・
同窓会に参加するとハガキを出した後に子供さんを事故で亡くされた方もいる。
「私は参加できんけど、皆楽しんで〜」と連絡が届く。その心遣いまで胸に迫る。
小さな時に親の自己破産で各地を転々とされたが、結局看護婦の資格をとり子供たちを育てた方もいる。そうかと思えば夫の自己破産で一時大変な苦労をされたがその中で子供を大学院まで出された方もいる。まさに「生きるというのは大変なこと」やね。
病気で無念にも亡くなられた方もいた。
その方は前回の同窓会の時石川先生に習った
「こんめえ馬だちゅうてばかにすんでねーや
いまに見ろ、でかくなって野原を駆けるだど〜♪」
を歌いたいと言われ皆で大合唱をした方だ。
でかくはなった・・しかし30代でこの世を駆け抜けてしまうのは寂しすぎる。
あれが最後だったのだ。
しかし・・いいなあ・・・皆。
素敵やなあ・・・誰も彼も。
やっぱ、皆は「ちご、ちご!!」(ちがう・・という方言。)
とっても元気をもらって来た。
私はまだまだ甘い。甘ちゃんだわ〜。
私は今まで結構自分なりに頑張って良くやっていると思っていた。
「否・・否!!」だ。ここには凄い頑張る集団がいた。
しかも迫りくる病気や怪我の恐怖と後遺症と闘いながら弱音を吐かず黙々と頑張って明るく前を向いて進む人たちがいた。
私はもっともっと頑張らんといかん。だってまだまだがんばれるんやもん。。。
頑張れるのに頑張らんのはアホやねん。
次の同窓会の話となり、10年後?5年後?
いやいや皆病気を持っているから「はよして〜♪」と。「癌で死ぬ前にして〜」と。
で4年後の冬季オリンピックにあわせて・・・私が幹事の1人に加わりました。
こんないい小学校時代をまだ持てる私ってホント、幸せ者さ〜♪
【今年の養成コースの話】
今年入って来た養成コースの方々が実に良い。
お世辞でもなんでもない。凄い方々である。
技術が・・ではない。意識が・・である。
技術は勿論まだまだであるのだが、そんなものは直ぐ追いつく。
意識レベルが悪いとどうしようもないのだ。
真剣に受けられ真剣に考えている。
習ったことを家で良く練習される。
いわゆるカルチャーセンターの乗りではない。
職人さんが弟子入りして来たような必死さがある。一途さがある。一徹さがある。
この方々は嫌でも上手く成る。物凄く上手く成る・・・はず。
私がちょっとおどかそうとビビらせても微動だにしない。
顔色も変えない。
「すると決めたからする」という一途さがある。
いいわあ〜・・・と、秘かに思っていた。
教室を助けてもらっているコメントでおなじみの「ケセラセラ」さん・・
昨日久しぶりに教室に来て「感動した」と。
一緒にやっていても物凄く真剣だし必死だし素直だしよく練習しているのが分かる・・・と。意識のレベルが違うのだ。
「教えていて物凄く楽しそう〜」と言われた。
そう・・・何を言っても上の空〜・・・何を聞いてもその時だけ〜・・・感の良さだけで勝負している・・・
簡単にできることを求めている・・要領よく腕が上がることを望んでいる・・・
そんな人たちを一杯見てきた。
今は物凄く私がワクワクしている。
次は何を教えてあげようか〜と。
どんな教え方をしようか〜と。
何処までもドンドンさせてみよう〜と。
生きているって大変なこと、そして素晴らしいこと、
頑張ろうね、生きたくても生きられない人もいる。
感謝しようね、好きなことをこうやって出来ることを。
出来ない言い訳をするのはやめようね。
満身創痍の中でも頑張る人は頑張るのだから。
1時間1時間をとっても大切に使おうね。
今年はめちゃめちゃ中身の濃い時間を目指しますね。
自分の決めた道を何とか必死に歩み続けて行こうとする方々に私は感動すら覚えている。
持続していくことはとっても大変でしょうが皆で頑張ろうね。