和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

雪景色

久しぶに寒い日・・・


寒いわけだ・・・



   く〜もりガラスを手で拭いて・・・・・♪・・・
   あなた〜明日が見えますか〜・・・・♪・・


我が家の山茶花はこんなかわいそ〜
             

蕾だってこんなにいじらしい・・ちゃんと咲けるだろうか・・


    咲いて寂しい・・・・
    山茶花の宿〜・・・・♪・・
     
私の音痴な事を知っている友人はきっとこのブログを読んで
「歌うなよ〜バッカヤロウ〜!!」と呆れているはず。いいのだ。
音痴さまでは伝わらないのだ。

お隣さんの椿は・・・

西王母は雪に負けない美しさがある。

蕾まで強さがある。
私は雪に負けないわっ・・と。きっと咲くわよ・・って。



さてさて。。。日曜日、琵琶の三県合同弾き初め演奏会があった。
いつも私は暗い地味な着物が圧倒的に多いので華やかなものにしようと何日か前から考えていた。
しかし、迷って日替わりの思考結果で中々決まらない。
着物だけは地模様のあるシャンパンゴールドの無地にしよう。地模様は宝づくし。
しかし帯が毎日変わる。これ・・・というのがない。

「雪持ち笹」にするか・・・色が今いちやなあ・・
「楽器尽くし」にするか・・いかにもでわざとらしいよなあ・・
派手な金色のにするか・・・はではでにならんかなあ・・・

こう書くと一体何本持っている?と思われるかもしれぬが実はそれだけしかない。(笑)
たったこれだけなのに迷うのは人一倍。まあ、女性はそれがまた楽しいのだ。


何と・・・何と・・・前の日の散歩で・・・突然決まった。

あまりにも可愛い椋鳥を見た。
「今年は鳥の帯をしよう」と。


しかし・・・鳥の柄といっても雀と鴛鴦しか持っていない。
鴛鴦はなんとなく結婚式っぽくて・・・と、迷う。しかも物凄く若い色合いだ。
丁度その時、

カルガモを見た。もう鴛鴦しかないでしょ?
かなり派手で私はもう二度と締める事はないと思っていた帯。
今は教室で練習用にしたり、使いたい方に使かってもらっているもの。
だが今回は流れ的にこれしかない。(笑)
こんな決め方今までしたことなかったなあ、…と何だか楽しい。

で・・・いつもならこんな着物とこんな帯・・・と言って写真を出すのだが、今日は話だけ。
今日は私の人生の大先輩、琵琶の大先輩の写真を載せよう。この先輩の前では私の物は塵芥の類い、お目汚しだ。(笑)

365日、着物で一日中過す方で琵琶の演奏会にいらしていたので。
小紋の着物に絵羽模様の黒い紋の入った羽織姿。
ひっそりととっても素敵な方。着物は若い時の物を染め直して着られている。
そういうことのできるのが素晴らしい。
金さえ出せば流行の物、目先の違う物、いくらでも手に入る方なのだが、とっても一つ一つの物を大切に使われる。
一つ一つの物に込められた思い出を大切になさっていると言うことに違いないのだ。そういうところが素晴らしい。

この方の肩に置かれた手は私の手。
心霊写真ではない。横に私がいて写真を撮っていただいたのだ。

せめて会に敬意を表して、紋の付いた羽織で・・と彼女は話されていた。

今日は何としてもその紋を皆さんにお見せしたかった。
多分中々目にすることのない紋である。ひょっとして生涯、最初で最後かも・・・

風車である。
これは金の刺繍で縫われているのだが洒落紋ではない。陰紋の刺繍紋である。
(養成コースの方々はこの文についてこれる・・・はず)
ちなみにきちんとした紋付は正式に染め抜き日向紋で「風車」を染め抜いていらっしゃる。つまり「風車」はこの方の正式な家紋なのである。
「御先祖様は風車の弥七?」と聞く馬鹿な私。

「風車」(かざぐるま)という紋がある・・なんて知らなかったよね?

私のプロフィールのところに載せている三冊の紋の参考文献には何処を探してもこの紋は載っていない。
先輩・・・珍しい家紋をありがとうございました。

「えっ??」琵琶はどうだったかって?
                    う〜ん・・・・・・・・・普通・・・・・