和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

着物姿あれこれ〜♪

卒業式に入学式・・間に結婚式や送別会など各種パーティなどなど・・・
ちょっとあわただしい日々が過ぎた。

その合間合間に自分で着る事が出来るように習いに来ていた方々もいれば、娘さんやお母さんに着せてあげたいと習いに来ていた方々もいる。
春休みで家族がいる中での習いごとは気合を入れないと案外なし崩しとなる。

二日前の自分で着るための練習にいらした方・・・
この方は今までに悩んで迷って何年間・・思い切ってわが和装組曲の門をくぐる。
三回習いこの日が四回目・・と言う日。

「ごめんください」と。
いつもならサッサッと入ってくるのに・・と思い玄関に行く。

なんと・・・・

着物姿。
「着てきたの??どうだった??時間かかった??」
畳みかけて聞く私に
「これでいいのかはわからんのやけど・・・案外早く着れた。」
と。
無地の着物に袋帯で二重太鼓。

何度かご紹介しているかと思うが、和装組曲では着るときに鏡を見ない。
全く・・・一つも・・・・
見るのは出来上がりの姿を直すときだけ。

「鏡を見なくてもできるもんやね」
と。

三回しか習ってないのに上手。
勿論この方だけではない。何人も上手に三回、四回で着る事ができ、しかも綺麗。
こんなに簡単に着られのに、あの迷っていた時間は何?と笑う。
そうそう・・・案ずるより着るが易し。

もう袋帯は出来るので今日は名古屋帯を・・・と風呂敷を開く。

揚羽蝶である。この方の一族は皆アゲハの家紋。平家の末裔??家紋を風呂敷に染め抜かれているのも凄い。

ゆっくり開く・・・

「わあ・・・素敵。綺麗!!」
歓声が上がる。

この方の父方のおばあちゃんの昔の帯。
形見分けとしてこの方に届いたもの。

図柄はまさに前回話した「源氏車」いわば車輪を金と銀で二個。

      源氏車→源氏物語→紫→藤の花

「おー・・・〜・・!!素敵!!」
しかもこの刺繍、亡くなられたお婆さんの手に寄るものと聞くとなお素敵。

では早速締めてみましょう・・・

こんな感じ。素敵〜☆

やはり自分で着る・・ということはとっても素敵。
日曜日にアップしたかったのに結婚式の着せつけが早朝から入っていた。


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その日曜日の振袖のお二人。
とっても若くて溌剌としたお嬢さん。
折角の機会なのでお二人の振袖姿をお披露目。


まずは1人目の方・・・


本人も質問したので念のため。
この方も次の方も特別に何か花を付けたのではない。
皆帯である。何処から何処まで帯である。帯の裏を使ってアクセントにしたのである。
着物はお婆ちゃんが選んでくれたとか。早速お父さんに振りそで姿の写メールを送る。

そして・・・もうおひとかた・・・

何故下から確認しているかと言うと、例え式場の階段やエスカレーターから覗かれても何処までも美しく処理されているかどうかの確認。
この日、日曜日。朝の六時から準備し、着せつけたのはチーム・HASEGAWAの一番若いお二人。着せつけられる方々とさほど年が違わないのにお客様を美しくするためにスッピンで黒子のまま一生懸命奮闘する二人。何処までも可愛く・・・ちょっとでも美しく・・・少しでも楽な着せつけをと。それを見ていて私はなぜか熱いものがこみあげてくる。好きならばこそ・・・だよね。偉いぞ、二人とも。


紅型の振袖に帯がちょっと色合いが似ていたので写真では分かりにくいかも。。

右後ろから見ると


左後ろから見ると

こんな感じ。花の芯に緑色は余りに暗い感じになるのでご本人の帯上げを利用して明るく。この四弁の花も帯の裏を使ってのもの。

前には小さくて可愛いチョウチョの水引・・・
後ろの帯の下に安定させるためタオルを使わせてもらったが体には補正一切なし。
パールづかいの水引は手作り、水引などの小物類は皆和装組曲のサービス。
1人の着せつけ所要時間30分。
一杯食べて、楽しんで披露宴を満喫して来てくだされ。

夜、二次会もすむころ連絡をとる。
とっても楽でお食事も一杯食べられて満足との返事。
着物は忍耐と我慢で着る・・・と思っている方、もう古い。
本人の我慢の上に成り立つ着姿はそれだけで美しくはない。
気楽に楽しくそして素敵に着て初めて格好いい。
和装組曲の着物の着せつけ・・一度おためしあれ・・・・

最後は自己PR・・・

       たまには良かろう・・・ごめんなされ・・・・♪〜・・♪〜・・