和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

着付け師冥利〜☆


どうしてこうも美しい人ばかりが集まってくるのだろう?
類は友を呼ぶ?・・・ん・・なわけないかあ。
かましいにもほどがある。すんません。(笑)

しかし、皆さんに言われる。
和装組曲は生徒さんも、着せつけにいらっしゃるお客さまも皆さん物凄く綺麗・・と。
着付けをされて着物姿で帰られる方は皆モデルさんのように綺麗・・だと。
「うんうん・・・そうそう・・・わかるわかる。。。」(笑)
確かに・・それが着物マジック。
皆さん美しいはとても美しい。。でも普段の洋服とは違い、着物を着ると何処とはなしに皆さん雅でひそやかさが出る。落ち着きと控えめさが出る。
着物を纏うと隠れていた大和撫子のDNAが現れるに違いない。



今日ご紹介する方もお母様のお着物を持っていらした。
実は事前に何度も和装組曲に来てくださった。
どの着物がよいか・・と。

とにかく亡くなられたお母様が物凄い着物好き。
お母様のお母様も着物大好き〜♪
タンスにいっぱーい残してくださった。
しかもお嬢様の分も沢山作ってくださっていた。
だから私が見せていただいたものだけで二十枚か・・三十枚か・・帯も随分沢山。
結婚式の二次会に出席するためにどれがいいのか・・司会もされるようである。
ご自身でピアノも弾かれるようである。

ご本人が案外目立つ方なので少し控えめがいいかも・・・なんてことも考えてみる。
着物が二〜三枚しかないなら迷わなくていいのに、余りに多く、余りに似合う色一杯。

着物を絞りこむ為に披露宴会場まで見に行って来た。薄いグリーンのカーテン・・も見てきた。このあたりで司会するのかも・・と。
薄くらい場所が当日どのように照明が施されるのか・・・
何色が映えるか・・・そして何処まで目立ってはいけないか・・・
控えめながらもやっぱり美しさは際立たせてあげたい。だって綺麗な方だもん〜。そして晴れの日だもん。。
薄い水色の訪問着に白い花・・・黄色の明るい比翼が付いている・・それがベストかも、と。帯はどうする?金色がいいか・・・でも・・私も迷う。
と言うのはご本人さん、パッと目を見張る華やかさがある。余り地味なのはどうだろう。いっそ目茶派手なものにするか・・・毎日結論が違う。




色々何日も迷いに迷った末にはっきり言わない彼女に聞いてみた。
「あなたは本当はどの着物を着たいの?」
「本当は私はこれを着たいのです。」
とクリーム地にバラの花が全面一杯の着物を指す。
「お母さんの若い時のものだし着たいの。でも・・おばあちゃんが、その年でこんな派手なものはちょっと・・・どうかなあ・・・」と難色を示されたそうだ。
で、ご本人は着物の事を知らないのでなんとなく主張できなくて回りと折り合いをつけながら迷っていたようだ。優しい方なのだ。
「う・・・〜・・ん!!」
一番帯が難しい着物だ・・私が一番使いたくなかった柄だ。実に難しいのだ、これがまた。


「それならそうと最初から、早く言いなされ〜」と笑う。
そしたらこんなに迷わなくて良かったのに。
でも難物。

それにしましょ・・・となったはいいが頭が痛い。
ご本人が着たいものが一番気持ちよく過ごせる。
なにより自分の思い入れもあるだろう。それは重々承知。
でも難しかった・・・本人がこの着物の派手さに負けていないのだ。
だからこそ、難しい。

赤い帯を合わせてみた。物凄く派手〜(笑)。
緑の帯も合わせてみた。やっぱり派手すぎ(笑)。
着物だとただでさえ派手なのに濃い色だと何処までも派手になりそう・・・
かといって薄い色だとぼやけてしまう。
しかもバラが一杯なので花の結びも使えない。
かといって二重太鼓をすると着物のボリュームと会わない。
更に、一つ間違えば昔くさくしかもケバくなる。
ひゃあ〜、どうする?・・・と。
ボリームを持たせつつもシンプルな帯結びしかない。
しかもこの方に似合わないといけない。



で・・・・帯をかなり地味目にし、無地っぽくした。髪もちょっとタイトにしてもらう。
でも髪飾りを間違うと下品になるのであくまでも品よく。

当日の土曜日・・・こんな感じになりました。いかが・・・・〜♪




ピアノを弾くと聞いたので帯締めト音記号となった。



「やまみちさんの変身」ブログのあのコメント名・やまみちさんが着せつけのチーフを務め、くみちゃんがサブとして手伝う。

帯の後ろはこんな感じ・・・



バラの花にチヨウがちょっと止まったような・・・そんなイメージで。
そして朝露をイメージしたパールを帯と髪に散らしてみた。
あくまで着物が主。帯は着物を邪魔しないようにという配慮。

彼女も喜んで車でサーッと走り去って行きましたよ。
格好いいやん〜。。。。。現代女性だね。素敵。
ありがとうございます・・・・どんな帯をどう結ぼうかと考えながら眠りに着く何日間は私にとって至福の時でした。
よかったわあ・・・気にいってもらえて。
素敵な披露宴、思い出に残る披露宴、無事大役を終えられますように。

彼女のピアノ曲中島みゆき・・・「糸」とか。

  なぜめぐりあうのかも
  私たちは何も知らない・・・
  いつ巡り合うのかも〜♪
  私たちはいつも知らない・・・






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 私事・・・といえば・・・
 ブログはみんな私事(笑)


着物検定の1級合格したことは以前ブログに書いたのだが、
5/20発売の「美しい着物・夏号」に本当に小さいながら私の着物姿が載った。
本屋にでも行かれた際に立ち読みでみてくだされ。
140&141ページの記事さ〜☆
一級合格17名の着姿が載っている。
ニコリともしていない。おかしいなあ。あんなに笑ったはずなのに。
一番年がいっているのが私のはず。
なにせ個人情報なので事務局からは教えてもらえない。
ただ今まで60代で一級合格者はいない。
きっと・・・私は最高齢かと。
それはそれで嬉しい・・違っていればもっと嬉しい。


「和装組曲」と言う字がはいれば宣伝になったのに・・・残念やなあ〜。
まあ、全国紙なので良しとしましょう〜☆☆☆



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お花の写真は上から・・

  ・和装組曲のこの日の玄関「カラーとタニワタリ」でお迎え準備
  ・和装組曲の朝日のあたるロビー。彼女の為に「白い芍薬」を生ける。
  ・朝露を纏った芍薬・・・これを見てパールを散らすことを思いつく。
  ・伸びきっていない可愛い葉っぱ(不明。) 
  ・可愛い陶器人形(バックはドクダミ
  ・アジサイ

          可愛い葉っぱなどに余計なものがちょいと写っていたのがアップしてから気付く。
          写真を削除して綺麗にトリミングしてアップしなおすが前の画像しかでない。
          で・・・・諦めた。変幻さんに指摘される前に自己申告しておこう。