長いものを身につけると厄除けになるって本当??
という話になった。
判断は各自にまかせる・・ということで終わったのだが
(真偽も何もつけようも考えようもないのだが、何故そう思われているのか位は考えてもよかろうかと。)
実際私たちが着物を着ると一体どれくらいの絹を纏っているのか・・・
反物にしてどれくらいだと思いますか?
反物は幅37センチ 長さ13メートルとする。勿論皆絹の物と計算すると
まず
着物表地 13メートル
着物裏地 13メートル
襦袢(冬) 10〜13メートル
帯(袋帯) 13メートル(4。3メートル×3 表・裏・芯)
小物 伊達じめ2本 3メートル
更に帯締め、帯上げなど。
少なくても幅37センチで50メートル以上の絹の布を身体に纏っていることになる。
【余談ですが・・】
一匹の蚕が蛹になり繭を作ると2グラムの重さになるのだが
そのうち不要なものを除くと絹糸としては1300メートル(0.4グラム)
の糸がとれるとか。
あくまで大雑把な計算だが一反の反物に設定すると使う繭は2500は必要になるというのが一般的な見方。13メートルの反物でそれだけだから50メートルを超えるのはさぞや・・・計算できない。
まあ、蚕の多さもさることながら身体にそれほどまでの絹を巻きつけているということが驚き。
勿論、魔よけ云々は別として長いもの・・と言うのは着物の柄行きとしては吉祥文様と考えていいのではないかと。
たとえば「蛇」・・・
不気味で忌み嫌われる蛇・・執念深いことの象徴だったり、形から案外嫌われるはず。
でも
たとえば「鱗柄」(うろこがら)
以前にも少しふれたが「鱗」は魚のうろこと蛇の鱗と二つ考えられるが完全に「魔よけ」。
今でも厄年の女性は襦袢に鱗柄を着て神社にお参りする。
蛇が何度でも脱皮することから「再生」を意味するとか。
またこの「再生」からなくなっても又よみがえると言うので財布の中に蛇の抜け殻を入れる風習もあるとか。
一家に一人は「巳年」の女性がいると家が潤うとか・・・
今年は「龍」年だが、この君子の象徴、天皇しか昔は使えなかった文様、
架空の想像上の動物だがなんと身体は蛇からきている。
頭(ラクダ)耳(牛)角(鹿)目(鬼)
身体(蛇)鱗(鯉)腹(蟹)手のひら(虎)爪(鷹)
何だかむかーし教えてもらったので若干心もとないがそんな感じだった・・・
人生の節目、節目・・・
せめてそんなときだけでも男も女も着物をまとって神社やお寺に出向くのも案外風情があるかも・・・
余談ですが・・・節目節目に必ず芽が出る・・・それが竹。
古来、「歳寒三友」として「松竹梅」を大切にし愛でるには愛でる訳がある。
今日庭の南天の下葉が紅葉しているのを発見。
早いもので、もう今日から十月・・・
月日のたつのは本当に早い・・・
私がこのブログを初めてはや一年となる。
一年はなんとか続けられた〜・・・ということだ。