今年初めての「ゆめみ会」
今年のゆめみ会は全員三級合格を目指している。
「私一人落ちたらどうしよう・・・」
という心配性な方がいらっしゃる。
心配ご無用。
私の生徒さんで三級落ちた方はいない。
それを言うと更に心配になるようだ。
「私が落ちるその第一号かも・・・」
と。心配性な方は一生懸命勉強すればよい。
其れしかない。
それなのに落ちたらそれはこの私、雲龍柳のせい。
それ以外にはない。自分を責める必要はない。
そんなことより、私には三級程度で満足するような講座にしたくない。
ゆくゆくは二級を難なく合格できる底力を付けておいてあげたい。
そのための一年間である。
しかもその先には一級が待ち受けている。
一級ともなれば一回での合格はかなり難しい。
だからこそ、今からその基礎をしっかりと付けてあげたい。
かといって難しい事ばかりでは最初から嫌にもなる。
難しい事と、楽しむ事と、出来れは少しの感動も散りばめたい。
そのためには、皆さんより私の方こそ頑張らないといけない。
さて、第一回目は反物から着物をどう作っていくか…という話。
実際に反物を切って体験してもらえないので障子紙で仮想体験。
障子紙に片側にのみ模様を付けてもらった。
しかも上下のある模様。
これはその模様が着物に仕立てるとどうなるか、どう模様が配置されるかを知ってもらうため。上前を柄を綺麗に出せても後ろは逆の模様になる。だからどうするか・・そんなことも知ってもらいたい。
訪問着と付け下げがどういう模様配置になるのかとか、無地と小紋柄がどう裁断によって柄が配置されるのかとか、衽と襟が同じ柄が出せないわけとか、そんなことを体験してもらった。
以前「浴衣を自分で縫う」イベントに参加されて着物の縫製を体験されているこの方に講師を少しお願いした。
本当は全部一度講義してもらおうと思っていたのだが、なにせ時間制限がある。指導することを専門的に定義立てて教えている養成コースの方ではない。あれもこれも一度に時間内にやりたいと思っていたので私自身が少し端折って解説することが多くてこの方の腕の見せ所がなかった。折角色々勉強していらしたであろうに・・・すんませぬ。その勉強も長い目で見れば決して無駄ではないはず。
自分の頭の中で反物を見て「こういう風に仕立てあがる」と勝手に考えていてもその通りには中々いかない色んな制約を体験できたと思う。
短い時間制約の中、皆さん一生懸命に聞いてくださりありがとう。非常にレベルの高い方々ばかりなのできっと何かのヒントになることがあったのではないかと思う。
学生の時の様に一方的に教えてもらう受け身の勉強態勢ではなく、これからは一人一人が習ったことを自分の中でどう生かしていくか、どう着物の知識として組み立てていくか、は一人一人のやり方でどういう風にもなる。着物の知識として濃く深く・・・役立てていってもらいたい。うかうかと無為にすごしていれば「深く」ではなくて「不覚」な時間を送ることになりかねない。。。。。(笑)
さて、次回は少し楽しんでもらおう。
2月23日(土)午後1時半・・
「着物の各部の名称と、着物の部位を使った諺」をやろうと思う。
これはちょっとした息抜き。時間のある方は自分で色々調べても面白い領域。
特に頑張る必要はない。
楽しんでもらおう、こんな時もないと。
であるからして、着物のコーディネートのテーマを決めよう。
「春の訪れ」としよう。
又今後の予定としては
3月16日「聞香会」を予定している。
詳しい事は次回に話すつもり。一応参加したい方は日にちを空けておくこと。
「聞香会」の内容としては「源氏香」を考えている。何故「源氏香」の文様があのように決められているのかなどが分かり感動するのではないかと思う。ゆめみ会の皆さんだけでなく二級、一級受験される方は是非参加されることをお勧め。
ではでは・・・・今回はこの辺で。
休むのも次の羽ばたきの為の準備さぁ~・・・♪♪♪