和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

梅雨のひと時〜♪

気が付いたら前回から二週間もたっている。
本当に日の経つのは早い。


「倒れた?」
「夏バテ?」
「仕事忙しい?」

色々メールを頂きありがとう。
こんなメールは有難い。
中には・・・

「何やってんの。早くブログ書きなさいよ!!!」
「待ってるんだから!!」

という「叱咤」「叱咤」の勇ましいものまである。(笑)
それこそ「知った」ことか…である。
友達ならばこそ、であろう。あんやと。
私もすぐ腹を立てなくなったのはすこーし人間ができてきたからなのか、
それとも段々感じなくなってきた感覚の鈍さからか・・




仕事と言えば7月、8月は一年の中で一番暇な時期。
たまに浴衣の仕事が入るくらいでほとんど仕事らしいことはしていない。
習う方も流石にこれだけ暑いと着物を着ようという気持ちはそがれるであろうし、無理して頑張ったところで集中力は続きはしない。又何としても着ないといけないイベントがあったとしても夏の着物は案外持っていないのが現状でもある。化繊の着物は安く手に入れてもこう暑くては化繊なら2〜3時間もしないうちにあせもだらけになるのが関の山。何せ化繊では皮膚が息ができないから。
仕事は少し涼しくなってからでないと・・。

私といえば夏バテは今の所一切なくすこぶる健康、順調、快調。
食欲旺盛にして日々これ爆睡の連続。
無駄な元気だけが出口を求めて日々炸裂している。






梅雨時のジンメリした雰囲気がひたひたと染み渡るのも嫌で、
前回のブログの後、ある日突然、掃除を思い立つ。
職場ではない。自分の家の方。

築16年か・・17年もたてば少しづついろんなところにガタも来ているのだが、生活に支障はないのでいつも放置状態。
ただ何といっても水回りがすさまじい。うっとうしい。少しカビなども出始めている。
思い切って掃除することにした。
何とその両日が33度近くあった日だが、どんな事も全くお構いなしの我が決心。

まず一日目は台所・・・・洗面所・・・・風呂場・・・・
勇ましく始めたはいいのだが、流石に少しばて気味。

二日目ははトイレ・・と外回りとサッシの桟。
今はすでにいない2匹の犬小屋も綺麗にしておこう。
お盆には霊魂が帰ってくるかもしれない。
大車輪で汗だくで頑張るけなげな私。(笑)

32,33度の暑い両日は何とも気持ちの良い過ごし方をした。
家も綺麗になり以前から気になっていたところもすっきりと大満足。

この勢いで3日目も頑張る。
押し入れの中。四か所。
不要なものをバンバン処分する。
この16年間一度も使わないのに大事に取っておいたものが一杯。
出るは出るは…ゴミ袋。
押し入れの中も半分減り、風通し良くなり気持ち更に爽快〜
「そうかい〜♪」なんてねっ。

残り半分は又今度。



これだけ汗をかけば夜の冷え切ったビールがさぞやうまかろう〜♪
一キロの汗は優にかいているはずなので今日はビール500ミリ缶を2本飲んでも神様は許してくださるはず。
何てしおらしい〜。
いつもは神様お構いなしでワイン一本空けているのに。


流石に疲れてソファの上にドカッと座る。
しかし達成感で満ちていたし、頑張った自分に自己陶酔。自己満足。

「さてさてエアコンを付けましょ・・付けましょ・・ラン・ラ・ラン(^^♪」

ルンルン気分で気持ちよくエアコンを押す。設定は28度。
我が家のエアコンは夏は28度以下にはしない。
運転切り替えをし・・・待つこと・・・10分。
何と今年に入って初めてのエアコン記念日である。

部屋中涼しい木陰のそよ風に包まれるはずが水が「ポタポタポタ」
そしてついに「ざざざーーーーっ」と零れ落ち止まらない。
きゃーーーーっ、エアコン壊れた。
古いエアコンに無理がかかったに違いない。
何せすこぶる御老体〜しかも一年中一番使う御大老さま。


それからが大変。タオルやキッチンペーパーをエアコンにかませて下にバケツを置きてんやわんや。
メーカーのお客様係に電話する…・・・何度電話しても混んでいてつながらない・・
本当に必要な緊急時には一つも役に立たないのが家電のお客様相談室とパソコンの説明書である。

電源を切り、コンセントを抜き、フィルターを掃除し、埃を掃除機で取り・・・
設定温度を高く設定しなおし・・・室外排水管を掃除して・・素人としてやれることはやった。

しばらく呆然。
汗と水で体中ビシャビシャ。
それもそのはずその日は11時に既に35度とか。
ラクラしながらタイミングを計る。
これで又水漏れなら買い替えるぞ・・・と静かにエアコンを見る。
「聞こえた?! 二度は言わない!! 」


西郷隆盛

     孤軍奮闘・・・囲みを破って還る・・・

     我が剣は既に折れ我が馬は倒る
     秋風骨を埋む故郷の山

「別府、切れ!!」の世界やな。
若い人には分からないやろなあ、一人悦に入り西郷隆盛の別世界にいる私(笑)
はたから見たら気がふれたお婆に違いない〜(笑)


長く使ってきたエアコンだが、もうこれが最後か・・・とあきらめたりもする。



しかし、その奮闘の甲斐あり。
何とかだましだまし、室内に冷気が入ってきたのが夜である。
お疲れ様・・・・首に巻いたタオルを外す。

   冷蔵庫も20年以上は経っている。
   あちら様もそろそろ危ないかも…

キンキンに冷えたビールを一人飲む雲龍柳であった。


これだけ古いエアコンは35度の外気の時には32度あたりにしてまずは動かすべきかな。
室外機を置いてある場所はコンクリートの上なので更に暑いはず。
来年は気を付けよう。
来年もまだ使うの?
勿論、動く間はだましだまし・・・〜・・私の体と一緒さ・・・





       雄図四海を打蓋(おお)ひ   力は山を抜くとても 
       千々に纏(まつ)はる運命の  絆切るべき太刀はなく
       英雄哀れ三千の       子弟に身をば任せけり

                       ( 葛生桂雨 「西郷隆盛」より )



【能面】

敦盛の十六の面・・・今はここまで