和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

久しぶりの京都




和泉博山先生から「京の名工展」のご案内を頂いていた。
一寸迷いはしたのだが、行くことに決めた。

夏の体調の悪さもさることながら、個人的に最近ちょっとした迷いの中に入り込んでもいた。
環境をちょっと変えると打開策のヒントでも見えるかもしれない。思い切って行ってきた。



徳永弘さんという伝統工芸士の方との出会いもあり、楽しいひと時でもあった。
もうお一方、気になる素晴らしい工芸士の方もご紹介いただいたのだが、その方は次の機会に。



徳永弘氏は絣染めの名人の方である。
勿論会場で写真撮影は禁止であるのだが、今回先生のご厚意で許可を頂いた。blogへの許可も。
来年は先生の工房見学の許可までいただけたので来年の「名工に学ぶ・3」は「かすり加工・徳永弘氏に学ぶ」を企画したいと思う。絣を染める話はその時に詳しく取り組みたいと思うので少しお待ちあれ。


さて、前日に京都入りした私は行きたい所が幾つかあった。
まずは「寂光院







寂光院」は琵琶にも短い曲ではあるがある。
能にも取り上げられている。
能は「大原御幸」

京都に行っても中々訪れることがなかったので今回行ってきた。
建礼門院徳子が壇ノ浦で入水したのだが、助けられここで静かに我が子と一族の冥福を祈りながら短い生涯を終えたのである。あまりに悲しく寂しい話で、私はこの琵琶曲を敬遠するきらいがあるのだが、いつかは弾き語りをしないといけないだろう。詳しくはその時に。


その日寂光院へ行く前に思わぬ個展を見つけた。
帯の織元・渡文さんが経営している織成館という所。
ここは今まで京都に行くと何度か見学させていただいている場所なのだが、今回・・・




一階の能装束展示の上でなんと、能面展があった。
金剛流の「大月光勲展」である。とてもラッキー。
と、言うのは京都の博物館や美術館などでの能面の展示がないか時前に色々ネットで探していたし、京都の知人にも探していただいていたのに引っかからなかったのに、こんなところで偶然見つけるなんて。日ごろの行いという事だろう。(笑)

しかも会場は撮影禁止だというのに大月先生の奥様から特別にご許可。
有難い。




いくら許可を頂いたとはいえ、余り大きく写さない形でブログには載せるのが筋というもの。
私は小面の面を今彫っているので特に興味。勿論宝生流金剛流は若干違うだろうが。それもそれで楽しい。


大月先生作のものと同時に何百年昔の能面も展示されていた。
中には大月先生修復の面も。


とても貴重なものなので興味のある方はぜひご覧あれ。
美しい能面でした。
大月先生の奥様、お弟子さん・・・お時間を頂き丁寧に説明くださいましたこと、そして撮影までご許可いただきましたこと、本当にありがとうございます。お礼申し上げます。



今回「京の名工展」へ行くことと同時に行きたかったもう一つの所、はここ。





等持院」・・・
正しくは「等持院」に行きたかったというより、静かに瞑想できる所に行きたかった。
静かな風景の中でしばらく身を置きたかった。どこでもよかった。
石庭や枯山水が見えれば・・・

しかし観光客でごった返す京都では望めない…と半ば諦めてもいた。
しかし、知り合いの方が「等持院」は知る人ぞ知る穴場とのこと。
確かに・・・・
かなり長い間いたのだが、観光客はほんの少し・・・
観光の京都でお寺としてやっていけるのだろうかという心配までした位静かでしたよ。





今日は京都では時代祭が12時から開始・・・
逃げるように11時過ぎの電車にのって金沢に・・・♪