ブログがちょっと前後するが十月に「能面展」があった。
場所は金沢しいのき迎賓館で。
案内のパンフレットやポスターを撮るのを忘れてしまったので、友人たちにだしたハガキで代用させてもらう。
このハガキの写真の能面は祐門会を主宰する後藤祐自先生の「喝食」
さて会場はこんな感じ。
四十数点展示された。
私のはこれ・・・
このブログで出来上がりを以前お見せした「十六」の面。
仕事や琵琶の合間にコツコツ作っていた一年間の自分ながらの成果。
能面展の前にブログでアップしたかったのだが、何とも慌ただしく過ごしていて失念。この最終日が受付当番日で最後夜に撤収した。
しかしその次の早朝、京都へと移動したので違う意味でのアップアップの日々だった。
前後してご報告のみとなるのをご容赦を。
生徒さんは誰も見に来られなかった。
当たり前・・知らないものね。(笑)
来年はもっと早くお知らせするね。
さて・・・前回お見せした今取り組んでいる中将の面は
確かここまでの段階をお見せしているはず。
今はこの胡粉での上塗りの後、彩色をしている。
そしてこの段階。
アップで見るとちょっと汚くて頗るやんちゃ。
勿論まだ完全ではない。
鼻の下の髭や顎髭がちょっと無神経な描き方になっているような気がする。
でこれからまだ少し手を入れる。
古く見えるようにもする。
11月中には出来るはず。
真正面からはその時に。
これにかかり始めたのが4月からだからほぼ半年余り。
去年は丸々一年かかったことを思えばすこーし慣れて来たか…・・・
ただキリリと端正でひな人形のような理想をイメージしていたのだが、何となくやんちゃで鎌倉武士のような「今、戦いから帰ってきた公家」の雰囲気となる。「忠度」っぽいか・・いやそれほど理知的でもなさそう。
もう少し手を入れて少し端正な雰囲気を出したい。
中々思うようにいかないが、思うようにいかないから面白いのだ‥と自分に言い聞かせている。かなり無理がある。(笑)
さて・・今・・というか・・最近・・というか、
実は「ナンプレ」にはまり切っている。
最初は朝日新聞の土曜日のパズルからだった。
あれは難解度が三段階で「★★★」と「★★★★」と「★★★★★」。
毎週土曜日が楽しみで朝の一時間を其れを解くのに使っていた。
中でもステージ5が何とも楽しい。何分で解けるか・・と。
やがてそれでは飽き足らず…ついに買ってきた。
目標タイムで解き・・・一日5問・・夢中の日々。
そして今ではこれ・・・
毎日1問に挑むがこれが中々難しいのだ。
ともすればワインやビールを片手に解けないから飲む・・飲む・・
色々考えながら更に飲む。
そして解けたら嬉しくて又飲む・・・飲む…
一応まだ完全読破してないのだけれど、次の為に・・・
酒代がかさむ。
ナンプレ制作者は実は酒屋の回し者だったら笑ってしまう。
実に静かにひたすらに楽しんでいる。
そしてその合間に散歩。
雨が降っても、風があっても、多少風邪気味でも。
一日一万歩
仕事の合間、琵琶の練習の後、能面に疲れた時・・
そしてナンプレに疲れた後・・・・歩く。歩く。
身体が資本、脚が資本。
業の様に歩く毎日。
そして昨日、散歩コースの途中の公民館の書架で見つけた本。
借りてきた。
平成23年に公民館が購入したことになっていた。
しかし、私が開いた最初の人間のようだ。
真新しくページとページがくっついている。
こんな誰も読まない本に予算を使っているのか…
などとひとくさり、心の中で囁く。
せめて一人位読む人間がいなければ、本も浮かばれないではないか…
何て思いながら他の何冊の本とともに借りてきた。
貸出帳に記載しようとしたら、何と今年に入って私が初めての人らしい。
活字離れがここまで来ている…
六篇の短編で構成されているのだが、中々どれも面白かった。
表紙の絵もいい・・昨日一気に読んだ。
「坊主の壺」
江戸期、町にコロリが大流行する。
材木問屋の田屋重蔵はコロリに一家全滅の生き残りの人たちや既にその病気に罹患しているかもしれない人たちを資材をなげうって小屋を建て町中に広まらないよう奉公人も使い面倒を見る。そんな中に父も母も兄も弟も全て失って連れて来られたおつぎという少女がいた。重蔵もおつぎもコロリにかかっている人たちを看病するがコロリにかかることはなかった。そんな折、ある古い掛け軸を重蔵は広げてみる。壺以外は誰にも何も見えないはずのその掛け軸におつぎはあるものを見て驚く。何と重蔵とおつぎだけしか見えない絵が描かれているのだ…
その絵を見ることのできるものにはある逃れられない宿命がある・・
短編の中で一番私には面白かった。
「お文の影」
子供たちが夕暮れ時に無邪気に遊ぶ。何人もの子供たちの影。
しかしある時政五郎は子供たちの人数と影の数があわないことに気が付く。
その一つ合わないおかっぱ頭の影が誰なのかを密かに調べ始める・・
これは面白いというより実に可哀想で胸が詰まった。
「博打眼」
この化け物の姿が奇想天外。
私の頭では鬼太郎の中の一反木綿に目が五十描かれているのを想像した。
でも多分それは違う。読解力のなさ。
しかもその退治の仕方もこれまた何とも奇想天外。
よくこんなことが思いつくなあ…と感心する。
しかも伏線として信心深い少女やこずるい大人たち。
信義に熱い人たちやひたすらに仕事に精出す女たちなどを背景に淡々とでもドキドキしながら進んでいく。果たして化け物退治無事成就できるのか・・
そのほか「討債鬼」とか「ばんば憑き」とか「野槌の墓」など。
脱日常で少し気持ちが変わる。
昔姑が年をとったら殺人とか残酷なものは読みたくない・・と言っていたことが何となくわかるような気がする。ミステリーや怪奇物はこのあたりが私には限度かも・・・
はてなブログに慣れようと色々試行錯誤して書いているのだが、商品紹介の場所が分からない。何処にあるのだろう…本の紹介がリンクできなかった。写真の大きさも上手く調整できなかったし。又に期待しよう。追々・・・・