和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

薄物のコーディネート

あいにくの雨でした〜

でも、さすがわが和装組曲の猛者たち♪

ちゃんと着物で集合。
お一人だけは講師の方役の話の時に教室の隅でサ・サ・サ〜ッと着替えを済ませた。さすがに早業。

夏物の足袋の説明に始まり襦袢や着物、帯、小物類、履物までどういう組み合わせ、がいいかを皆さんと話し合う。

今回は「絽麻たてしぼ」という面白い半襟も皆でさわり心地を検証。
内容については詳しい話や専門的なややこしい話をすると長くなるのでブログではカットして、一番皆さんの関心事であるコーディネートをお披露目。
参加した方々の写真を楽しんでくだされ。


 
    夏大島に博多の半幅帯、後ろは貝の口(写真が写らなかった、すんません)


    帯が何の柄かで盛り上がった。犬と猫?猫とネズミ?
    今年、初めての薄物に挑戦。ゆったりと着るのは案外難しいとの感想。   


    紗紬に夏染め帯 ・・独特の雰囲気

    紗の江戸小紋に手書き九寸名古屋帯・・若い方ですがちょっと渋さに挑戦

    縦絽にざっくり八寸名古屋帯・・・今年初めて薄物に挑戦。

    横絽の無地に紗の袋帯、刺繍や所々に濡れ描き風の絵・・格としては高い


   












   









    いっぱーい持っている方ですが雨が降っているので今回は化繊の着物
    更紗風小紋に八寸の紗献上・・・自分には何が似合うかを十分熟知している






私はといえば・・・
本当はお気に入りの縞の夏塩沢に麻の手書きの帯をする予定でしたがあいにくの雨に急きょ変更。(塩沢の着物は雨に縮む。)















縞の夏紬にすくいの帯、花はクレマチス帯締めは二十代の時にこの着物の色に合わせて自分で組んだ帯締め
この帯の一番好きなところは前の柄に半分花が透けるところ。
帯の地が絽の部分や紗の部分、もじりおりになっているところなど作る方がものすごく遊んで作ったのが手に取るように分かる。これも見た瞬間「買おう」と思ったもの。
着物も帯も私の二十代〜三十代の時のもの・・・記憶も危ない位昔、多分。
今この年齢で、ちょいとあでやか過ぎて多少の違和感はあるけどまあ・・そこはそれ・・・顔がないので許してたい。
着物ってこれだけ年数経っても着られるってすごい。(多少ゴーインではあるが)

皆さんにせっかくなので「能登上布」の着物と合わせ方・・

     色や雰囲気で合わせた場合
     絽の九寸帯と。帯は五十年どころかもっと前の物。
     一番好きな楓の葉をぼんやり描いているところがものすごいお気に入り。
     私の二十代の時におばあちゃんからもらったもの。
     このもらった帯を・・・というと聞こえはいいが、
     ふんだくったという表現が的確かも。
     とにかく自分で締めたくて着付けを本格的に習いたいと思った帯。
     くたくたになるまで締めたので芯を何度か替えている。

     素材や風合いで合わせた場合
     科布(しなふ又はしなぬのと読む)の八寸帯と。

実際手に取り触っていただいてみてもらうことに。
能登上布には珍しいモスグリーンの着物。
これは染め直したもので写真では分かりにくいですが一番細かい亀甲柄。
今では能登に一軒しか残っていない山崎織物の社長さんに鑑定をお願いし、太鼓判を押していただいたもの。今ではこんなものつくるのは大変とか。
ものすごく古くてものすごく昔の物らしい。
余りに汚くて染め直ししたのだが、染め直しの業者さんが皆二の足踏んだ。
「絶対縮む」と。
色々な試行錯誤で皆さんにお披露目できるとこまで来た次第。
話せば・・長いまさにロングストーリー。ブログではカットさせてもらうね。
何十年も着られる着物なので思いや思い出、思い入れはものすごい年季が入っている。

また色々なお楽しみ勉強会を開きたい。
次は八月の第一土曜日。
講師役のお二人、お疲れ様でした。
きっと終わってぐっすり眠れたはず〜・・・・・知らないれど〜・・・多分・・・・