□■□ 三枡 □■□
大中小の正方形を三つ入れた形。
歌舞伎役者市川團十郎の紋どころ。
江戸時代、初代市川團十郎が友人から贈られた三つの枡をデザインしたといわれる。
「見ます」「見せます」の縁起を担いだとも、「枡」が「増す」を表すことから
「二升五合」=益々繁盛(ます枡・ます枡・はんじょう半升)
の上を行くように三枡にしたともいわれる。
荒事を得意とする役者として、江戸時代は庶民に大流行し現在でも男物の浴衣などにこの柄が見られる。
余談だが、江戸時代の火消が「芥子」と「枡」を書いてはっぴを着たとか。
「芥子(けし)」&「枡(ます)」で・・・・火を・・・・「消します」。
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真偽のほどは知らぬ。
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昨日夜の部の教室で、素晴らしい花嫁衣装の振袖を持ってきてくださった生徒さんがいた。戦前の衣裳であるのは間違いないがものすごく保存状態が良い。
五つ紋付の大振袖。刺繍が素晴らしく豪華。下に綿も入っているが何より比翼の襦袢がそのまま残っている。どんな帯を合わせたのかが気になるところだが帯はないとか。
黒地の丸帯あたりがどんとくると正に豪華絢爛。
花嫁衣装展のことをブログで書いたので見せに持ってきてくださったもの。
素晴らしいもので衣桁に掛けた瞬間そこにいた皆が一斉に
「おーーーーっ!!!!」
昨日いなかった方にもそのうち現物をお見せできるかと。
その柄を一つ一つ説明するとものすごーーく長くなるので
追々に部分的に説明するつもりだが、今回はその中でも「三枡」を。
女性用に使うとこういう感じ。
今まで男性用は良く見たが女性用に使われたのは珍しいのでお見せしたいと。