今日は有職文様について。
これもどこまでも簡単にさわりだけ・・
サワリ・・というのは琵琶でいうと音を調整する一番大事な場所をいう。
駒の上を指で押さえるその台の上部分・・
私の言う今回のサワリは簡単に・・という意味。お婆用語。
こんな余談をしていると目的地が遙か遠い・・で即、行く。
◇ 有職文様 ◇ 〜ちょびっと編〜
「有職」とかいて「ゆうそく」と読む。
昔は「有識者」の「有識」という漢字をあてた。宮廷内の儀式や行事礼法知識にたけていたこと、つまり博学・博識という意味。現在は平安時代からの公家階級の装束、調度、牛車、などの装飾に用いられた文様を総称していう。
文様は主に天皇、公家が身につける正装の織り文様、地模様が主。
平安時代は地模様の多彩さより色合わせ、色重(襲)を好むようになったらしい。
だから遠目に無地に見えるが近くで見ると模様が浮かび上がる綾織りが主流となったとか。
今日はその中で菱文。
「縦四菱遠文(たてよつびしとおもん)」
色は度外視してね。分かりやすいかなと思ったのと、自分が書いていて楽しかったためにつけた遊び。
難しい名前でひかない・・・(笑)
要は縦に四つの菱形、
間隔をあけていたら「遠文(とおもん)」
密生していたら「繁文(しげもん)」
となる。
塗の文箱とか陶器とかの作品展にいくと良くこんな類の命名が見られるので名前を注意してみると案外面白い。簡単な事を漢字で続けるとこんな仰々しく重い名前となる・・・。
平安時代は束帯の「袍(ほう)」の下に着る下襲の裂に。
着る人の年齢や身分によって細かくなったり大きくなったり。
菱型も形がちがったとか。
現在の着物や帯に用いられる有職文様には
浮線稜文、菱文、襷文、小葵文、立涌文、雀円文、蝶円文・・
これは実際の物をお見せしないと分りつらいと思う。
少しずつ機会を見つけてはお見せしたい。
先ははるかかなた・・
今日はこの辺で。。。
・・・・・・・・今日はお絵かき帳の使い方が分かったので満足
何処までも単純なお婆である・・・・・〜♪・・