□■□ 石畳文様 □■□
形や大きさが同じ文様が地と入れ替わる文様を入れ替り文様というが、代表的なのが「石畳文様」。色の違う正方形が上下左右交互に敷き詰められたような文様。
二色の四角形を交互にならべたこの文様は着物、帯、小物と幅広く使われている。
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と並ぶこの四角形の大きさは大小様々。
◇◆◇◆◇とひし形状に続いて行くのも石畳文様の一つ。
平安時代には物凄く細かい石畳文様は「霰(あられ)」と呼ばれ有職文様として使われていたとか。現在は「あられ」は江戸小紋の細かいドット柄っぽいものを言う。不揃いで大小あるドット柄は「大小あられ」。空から霰が降ってくるような・・・江戸小紋の中でもとてもかわいい感じの柄だ。
この石畳文・・人によっては「市松」という名前の方がよく使うかも。
江戸時代中ごろ、歌舞伎役者の佐野川市松が自分の衣装の袴にこの石畳文を使ったことから「市松」と呼ばれるようになったとのこと。当時の市松贔屓(ひいき)の女性たちが着物にこの市松を描いてやがて定着していったという。
色だけではなく■の中に色々な文様を配する物も有る。
地色の石畳文の中に星文(今の☆の印ではなくて小さな○印・・)を配し、別の石畳の中に12種の宝尽くし文様を配したものを石畳金襴といいこちらは名物裂になる。
単純に配したら割り付け文様となり・・
細かく配したら有職文様として・・・
中に書く文様によって有職文様にも名物裂文様にもなる・・・
一つの模様が色々変化する。
面倒くさいもの・・ととるか、面白いととるか・・・。
あと、「石たたみ」といえば・・袴のたたみ方を連想する。
男袴のたたみ方の中でも一番オーソドックスなたたみ方。
袴の紐が中央で四つの石畳を作っている。
今デジカメがこわれていて新しいデジカメの使い方をマスターするまでの間・・
お絵かき帳で我慢して下され〜・・・
写真ないよりはましかと・・・