鶴千年、亀万年、松の緑、竹の直(すぐ)、梅の香・・
瑞祥・・・のうち鶴と亀はその筆頭かもしれない。
そのうち今日は「鶴」について。
「向い鶴菱」
鶴が向い合わせで菱形の中におさまっている。
これが円の中におさまっていると「向い鶴丸」となる。
二匹向い合わせだから「向い・・」となる。
分かりやすいように二羽の鶴の色を変えてみた。
実際は同じ白、金、銀のもので構成されているものがより美しいと感づる。
上下の鶴の組み合わせでなく左右の場合もある。
勿論一匹の場合もある。その時は「鶴菱」「鶴丸」と呼ぶ。
菱文は有職文様なので菱文と組み合わせた鶴は、鶴だけの物に比べ格式は高くなる。
ちなみに鶴の文様は・・・
飛鶴(とびづる)
立鶴(たちつる)
雲鶴(うんかく)
松喰鶴(まつくいづる)
折鶴
など・・鶴の立ち姿もキリリと美しいが群れをなして飛ぶ姿も何処か優雅で尊ばれたようだ。片足で立ち首を羽の間に埋める姿は
凍鶴(いてづる)
「凍鶴」は色々優雅な鶴の姿の中でもちょっと一味違う雰囲気がある。
鶴は渡り鳥なんだと感じさせてくれる模様かもしれない。
格調の高さやめでたさよりも一味違うお洒落感覚で。
中でも格調の高さNO.1にこだわるなら「雲鶴」(うんかく)。
雲の合間に飛んでいる鶴を表現したもの・・
「雲の上の人」という表現があるように雲は殿上人しか使えないような格調高い文様であった。この「雲鶴」・・・
使用目的も特に上級貴族の方々の「袍」(ほう)や「指貫袴」(さしぬきばかま)また、神社の中の錦などに。
今では何気なく使われている雲の模様だが、かつては雲は神や霊が宿るとみなされたところからきている。雲にも色々な形や呼び方がある。雲については又いつか・・
今年は談話スペースに「万年青」(おもと)を飾ってみた。
よい三が日を・・・〜・・・♪