土曜日、養成コースの今年の第一回目があった。
まだ雪が残る寒い日・・・・
足元も悪いので「今日は洋服でいいよ」と言っていた。
「こんにちわ〜♪」
一番最初に元気な声・・・・
「あら〜・・着物できたの?足元悪いのに・・」
と言うと、せっかくなので一回でも練習になるので・・と。
彼女は一番若いのに機会を見つけてはいつも着物で参加しようと頑張る方。
今ではサ・サ・−ッと手早く美しく着る事ができる。
更に道行のコートを脱ぐのも板についてきた。
せっかくなので帯を写真に撮らせて・・・と。
まるでmoonさんのイラストのような楽しい絵。
着物は知り合いの方から頂いたものだけど帯は気に入ったので自分で買ったと。
こんな若い方が着物を楽しんで着てくださる・・というのが嬉しい。
なにせ遠いところから通ってくださる。
仕事が済んだ後、夜練習にも体育会系のノリで参加してくださる。
可愛い顔をしているのに凄いファイター・・(笑)
この日は変わり結びの古典的な結びを練習。
「福良雀」
今ではこんなクラシカルな結びを希望される方はまずいない。
でも基本・・というか、まず昔はこれから習った。
帯の美しさを最大限に見せれるのと、可愛くて上品。
着物も帯もものすごくいいものなら小細工はいらぬ。
この日は自分の成人式のときの着物を娘にも着せた・・という一そろえを持ってきてくださった方がいてお披露目。。
振袖には考えられる色々な文様が描かれているのだが、色が珍しいくらいに抑えられている。そのため襦袢の赤い振りがアクセントカラーになって素敵。
帯は孔雀の羽根の柄。
古代中国では「九徳をそなえる鳥」として瑞鳥として牡丹とともに描かれた鳥でもある。孔雀明王として仏を守るとされている。日本に伝来したのは奈良時代。着物柄としては江戸時代に広がったと言われる。クジャクは毒蛇にも立ち向かっていくという勇気のある鳥といわれ、織田信長が愛した鳥でもある。羽を広げたら「目」の模様が100以上はあると言われたところから武士にも好まれた柄。
全体の姿として描かれることもあるが、華やかに羽だけで見せている帯。
着物と帯を合わせても色は少ないが華やかで個性的ながらも品の良いコーディネートかと。
帯が十分長いので左には二枚の羽が取れた。
流石にこの日に一度教えて、やってみて・・というと一度でどんぴしゃりと焦点を合わせ仕上げてくるところが皆さんにくいね〜☆