和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

折角の雪客〜♪


昨日予約されていた方が子供さんの発熱のため突然のキャンセル。
で・・・時間が空いた・・・折角空いた時間・・・デジカメもって散歩でしょ〜♪
何時もよりすこーしだけ(といってもかなり近い)遠くまで・・・




         折角の雪客〜♪


「折角」は「せっかく」と読むが「雪客」も「せっかく」と読む。「せっきゃく」と言わない。
(※ 実は26日に書いた時、違って書いた。27日に友人から指摘さるる。「逆やんか〜」と。で自分の書き間違いに気付いた。失礼〜♪往々にしてあるのよ・・・正しく書いていると思い込んでいる・・ということ。特に私の場合。)




「折角」は中国の有名な方が雨の日に冠っていた頭巾が雨でぬれて折れ曲がっていた。それを見た人が、何かそこに意味があるかと思い、折る必要もない自分の頭巾の角をわざわざ折って真似をしたところから、とこれは高校の古文か何かで御高祖頭巾(いつか養成コースの方々、この冠り方やりましょうね)の話の時に余談として聞いた記憶がある。何時の世にも知ったかぶりはいる・・というようなことを。そして知らずに知っている顔をして真似することで恥をかくこともあれば、一世を風靡するくらいの流行となることもある。
いつもこの先生がいろんな話をしてくださるのが面白かった。何処までも話は飛んでいきどうかすると元に戻れぬまま授業終了時間のチャイムが鳴る。面白くて毎日この先生の授業が楽しかった記憶があるのだが、テストではここぞと言う時にいつも余談の話しか私は記憶になかった。受験には余り役には立たなかった気がしないでもないが、人生では案外よかったかも・・と思う。


「雪客」はサギのこと。漢字からしてサギでも白鷺のことらしい。




中国の偉い方が(名前は記憶にない〜)自分の家の鳥を皆「〜客」とよんでいたそうな・・多分とても大事になさって客人としてもてなす気持ちでいたのだろう。そこから来ているとこれも高校の時の同じ先生が漢文か何かの授業で教えてくださった記憶があるがいつもながらややこしい私の記憶領域。興味のある方は自分でキチンと調べてくだされ。

実はこの先生が現代国語と漢文と古文の先生だったのだが、とにかく面白かった。
この3つの国語はほとんど勉強した記憶がないのにいつも得意だった。生徒にとって先生の力は絶大なのだ。反対に物理や化学はからっきしでちんぷんかんぷんだった。今でもうっすらと覚えているのは

  100キロの重さのあるエレベーターに80キロの体重の人が5人乗っている・・
  10キロのスピードで20階から一気に地下5階に降りるときにエレベーターにかかる重力はどれだけか・・建物1階は8メーターと計算せよ・・

ちょっと記憶があいまいで色々条件がぬけているだろうし、数字も適当だが・・でもおおよそそんな感じだった。物理と言えばエレベーターの重力計算とつながっている私である。理解不能。もう解くことを最初から投げていたような気がする。このブログを読んで「そんなのあなた、簡単よ!!」と物理の好きな方、見事解いて私に教えようとしなくていいから・・・ね。聞きたくないから・・・ね・・私の興味対象外〜頭痛くなりそう・・(笑)



今日は何故そんなことになったかと言うと、その方が既に亡くなっていたことを、昨夜友人から聞いたから。
その友人も私と一緒で物凄くその先生の授業を楽しみにしていた一人だった。しばらく先生の思い出話を交わした。
自分の人生にいろんな先生とのかかわりがあったが書物を物凄く好きにしてくださった方でもあった。
知識がいくら点として持っていても面白くないが、その点と点がつながって行き線となり面となる、そしていつか空間となる、そういう面白さを教えてもらったような気がする。
「結局は皆、最後は死ぬのね」と二人でしんみり話す。
別に今に始まったわけではないのだが、なんとなく感慨無量。
ちょっと追悼の意もちょっぴり兼ねて今日は触れてみた。

そうそう・・・昨日はどういうわけかサギに沢山あった。
大きいサギも小さいのも一生懸命必死に魚を見逃すまいと集中している。


分からないままに図鑑を見る。
上の写真の大きな鷺は多分・・・ダイサギ
下の写真の小さな鷺は多分・・・コサギ

図鑑を見るとチュウサギと言うのもいるらしい。
昨日はあってないなあ〜。
ちなみに親子でいるように見える写真の小さいほうのサギ、子供なのかはたまた種類が違うのか、嘴と脚が違うのでなんとも・・素人には不可。
でもなかの良い感じでほほえましかったですよ。抜き足、さし足で水の中を進むサギ、そしてそのサギにカメラを向けて私も「抜き足、さし足〜」で進む。見ていた人がいたら「なんだ!!この婆さん!!」と面白かっただろうと思う。(笑)
なんとこの日だけで200枚以上のサギの写真を撮ったよ(笑)・・だって今跳ぶか・・・今跳ぶか・・と必死。結局飛ばなかった。
小さな川沿いであったが、私は体の芯から冷えてしまって真っ白な飛ぶ姿を撮ることを諦めて帰ってきましたよ。夜の教室もあるので。

そうそう・・最後に「アオサギ」・・
昨日も見た。でも今まで屋根の上にいるのを見上げているばかりだったので気がつかなかったのだが・・・なんと後ろ姿を上から見た。面白い。


背中の色が何とはなしに薄い灰色がかった空色に見える。見えない?
だって白くないもの〜・・黒くもない〜・・・
しいて言えば「ミズイロサギ」かもねっ。
このサギを「アオサギ」と呼ぶのも分かるような気がした。



「おれっちの首はこー〜んなに長いんだぞ・・・どう!!素敵に写せよな。」と言うはずもないが・・
長かったよ。気持ち悪いくらいに。でも何だかおどけた様子がとてもユニークでどこかコケティッシュ


突然空いた時間、サギ三昧の時間を過ごせましたよ〜♪
ありがとう・・・


ゆっくりと飛んでいく後ろ姿。
「これだけゆっくり飛べばいくら下手っぴぃでも写せたでしょうが〜」
と言ってくれたような・・・♪
ありがとう・・・・写せたよ、後ろ姿。