和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

ウラジロ&南天

      
      「ウラジロ南天

正月の注連縄(しめなわ)や鏡餅を飾るのに欠かせないのがウラジロ
裏が白いので裏白とも書く。
ウラジロはシダの一種。葉裏が白く冬も繁る。シダは歯朶とも書く。
歯は齢のこと、朶は枝のこと。つまり延命を意味する。表も裏も相対するので諸向(もろむき)とよんで友白髪にたとえてめでたい植物。

南天南天竺から入って来たものでこの名があるが、「難を転ずる」という語呂合わせで門口や鬼門の方角に植えて家内安全を暗示。鬼門や裏鬼門に植えるものとして万年青(おもと)もある。あれも赤い実がなる。実の赤は邪気を払う色。ただ南天の赤い色素は「アルカロイド」という毒性がある。この毒を転じさせ白南天から咳止めをつくるとか。小鳥がよく食べに来て南天の実がすっかりなくなることもしばしば。小鳥にはアルカロイドは効かないのか・・・知らぬ。

         


絵の背景は「紗綾形」。卍の字を斜めに崩し組み合わせた連続模様。
「卍崩し」「卍繋ぎ」「雷文繋ぎ」とも。
「卍」は漢字ではなく梵字。太陽を表象した呪符紋で世界中にみられる。
図形に込められた意味は「幸運福来」。
かつて女性の慶長礼装用の半襟は紗綾形と決まっていた。
花嫁衣装の襦袢の半襟などで必ずと言っていいほどこの地紋。
大岡越前のお白州の場面で、必ずバックにあるふすまの絵がこれ。
浅草寺の寺紋もこれ。ちなみに浅草寺は網目の紋も使う。
書けといっても中々書けない。今回挑戦してみた。

同じ正月、新春の花、水仙については又今度〜
機会はないかもしれぬ・・・・約束はしないでおこう・・覚えていたらということで。


     着物の話なんだか〜、お花の話なんだか〜・・・
               なんなんだか〜・・・この脈絡ないブログ・・〜・・