和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

重陽の節句のお食事会

9月9日・・・この日をゆめみ会最後の会と決めていた。




伝統ある老舗料亭の中でも最高の部屋。
この部屋からは富士山の形をした大きな石が見える。
それはかつて豊臣秀吉前田利家に与えたもの。
巡り巡ってこの料亭の庭に。
そして時代を超えて私たちがその石を見ながら食事をする・・という機会に恵まれたのだ。
あいにく逆光で写真には写せなかったのだが、この庭の一角にある。




皆さんはまだまだこれからも続けたいと願っていたようだが、私はこの日を最後・・とはなから決めていた。
引っ張れば引っ張れるし、経営者としては皆が望んでいることはできるだけ続けるのが収入にもつながりそれが一番かもしれぬ。
でも自分の思いもあった。引っ張ることに意味はない。時間とお金の無駄というもの。
一般の人としてはもう十分美しい着姿だし、知識も基本的なものは網羅された・・と信じている。
もし、ご自分が知識はまだまだ・・と思われたら、これから幾らでも自分で勉強できるはず。基礎は既に習得されている。
これ以上のことはプロ養成コースの方々の領域となる。





今回は最後の会と言う事もあり、至れり尽くせりしたアドバイスはしない。それは最初から断言していた。
何度も何度も言われても直せないものは自分で手痛い思いで思い知ることが一番である。

誰の着方が美しいか、
どなたの雰囲気がその方に合っているか、
見せたい自分と着姿がかみ合っているか、
そしてあくまでどこまでも自然体であるか、
最後はご自分の目でチェックすべし。

1人につき、前からと後ろからと計2枚しか写真を撮らなかった。
私に写真の選択の余地はないような設定をした。。

まず1人目




2人目





3人目





4人目





ここまではゆめみ会のいつものメンバー。
どなたも姿勢は美しい。
注意するあまりほんの少しやり過ぎの感もある。(笑)
自分に色々な目標を課せられたのだろう。
でもよく直された。
姿勢は中々直しにくいものであるので。
段々自然な雰囲気になればそれはそれで良いと思う。


で、この日私がたってと言って参加を促した方。

それが5人目の方。
この方はこの日のいわばオブザーバー的な存在。
養成コースを既に修了された方。
この方に関しては一言添えておこう。
右肩が脱臼し着物を着るのも、帯も結ぶのも困難な中での参加である。
体のかたがりがあるのはその完治していない肩のせい。まだ右肩に筋肉が十分ついていないからに違いない。




6人目の方
この方は1週間前に飛び入りを希望された方。
13年前まだ他所の着付け教室に勤めていた私の生徒さんだった方。
退職間近になり、改めて復習にいらした。
そんな会があるなら参加する…と。
実にポジティブ。2回の練習のみ。




7人目
いつもゆめみ会を指導してもらっていた方。




この7人に関しては私は同じ場所で同じアングルで写した。
1人につき前後計2枚という条件は同じ。

ここでデジカメを近くの方に渡した。
そして私も写してもらう。

私だけ出さないのも実に卑怯臭い。
写す人と写す場所が変わった。
私の顔がでかいのはそのせいと言う事にしてほしい。(笑)



さあ・・・
皆さん、ご自分の姿は如何?
思ったように写っているかな?
反省も満足も自己陶酔も各自で。(笑)

私はもう触れぬ。
もし「たって・・」と私の参考意見やアドバイス欲しい方はコメント欄でその旨、書き込みしてくだされ。
その方には返しましょう。


最後は全員で料亭の玄関で・・・




皆さんは着物姿は、襟が・・とか、帯が・・とか、おはしょりが・・・とか実に細かい事を思われるだろうが
実は和室ではその方の姿勢が一番その方の美しさを決めるのではなかろうか。
また足袋の白さの加減が案外美しさの印象を変えるのではなかろうか。
ブログをご覧の皆さんの参考になれば。


ゆめみ会の皆さん、月1〜2回のお付き合いでしたね、本当にありがとうございました。
これからは皆さん、その着物姿を参考に自信をもって次の趣味の道に進んでください。
オブザーバーとして来ていただいた方、完治していない体でありがとうございます。
復習に来られた方、これからの練習で更なる美しさを目指しましょう。

今回出産や仕事の転勤などで参加できなかった養成出身者の方々・・・次回での参加を期待しています。