和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

素敵な2人~♪

日々の慌ただしさに紛れて、本当にブログが間遠になっていく。ご容赦を~♪

既に梅雨・・・・

 

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アジサイが鮮やか、目に眩しい。

でも色や花びらの多さにかかわらず何ともひっそりとした印象を与える花だ。

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散歩途中でのつゆ草の紫色も目に清々しい。

 

さて・・・

今回は前回ご紹介した外国からの留学生の方・・の夏の着物をご紹介。

前回ちょっぴり地味な浴衣だったので、流石に可愛そうになり少し華やかで若々しい印象の綿紅梅という生地で乱菊を描いた夏着物をご用意した。帯は麻色の夏名古屋。しかし・・・彼女の選んだものは・・・

 

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グレーの薄を織り出した絽の着物。

帯はその着物に似合うかな、と見立てた葡萄柄の絽の帯。この日も物凄い集中力でご自分で最後まで着ることができた。

 

 

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私の二十代の時に着ていた着物と帯。

帯締めは葡萄の実の色に合わせて私が組んだ夏帯締め

 

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襦袢、着物、帯、小物類・・・
全て自分で着たのだ。
この写真はこの日三回着た最後の着付け。
よく頑張った。
次回までにもっと綺麗に着られるように練習して次回は家から着物で来られるように頑張る…と言っていた。
「無理しなくていいから・・」
と、私。何といっても浴衣の後の初めての着物と帯。

 

私の二十代の時にはとても地味で目立たない無口な女だったからこんな色合いで良かったのだ(無口で地味なのはこの年でも変わらないのだが)今の可愛いくて若いしかも明るい彼女には可哀想な位暗い印象。でも本人はとっても気に入ってくれて・・・この日はそのまま帰る。陽の光が当たると透け感が倍増するのだが、如何せん少し寒い日なので印象が今一つだったが、そこは若さ。どんなものを着ても若々しく見えるのは羨ましい。

 

今頃は勉強の合間に家で一生懸命復習しているに違いない。

健闘を祈る。(笑)

 

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しかし、次はもう少し明るく若々しい物を用意しておいてあげなければ。(私のタンスの中には明るい物が皆無)

どなたか、不要な着物と帯ないですか?

明るくて爽やかな着物と帯…~・・・求む。

 

 

さて、今回はもう一人異色の生徒さんをご紹介しよう。

この方は舞台に立たれる方だが、どうも袴がうまくいかないので教えてもらえたら・・と和装組曲にいらした方である。 

一回で完了。

ついでと言っては何だが袴のたたみ方まで習得されて行かれた。紋付袴をとても上手に着られても中々うまくいかないのが 袴紐の処理。忘れそう…と言われながら何度か挑戦。忘れた時にはいつでもどうぞ・・・(笑) 

 

その方が舞台に立たれるのは・・・こんな感じ。

 

 

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そう、この楽器。

竿は黒檀、爪は水牛の角、ニシキヘビの皮をはった三線

 

 

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沖縄の楽器。

北陸三県には教えていらっしゃる方がいない。

この方も名古屋まで毎月習いに行っていらっしゃるとか。既に10年以上は経過されているようでその熱意には頭が下がる。

 

仕事の休みの日に名古屋まで通う・・・簡単に出来るものではない。そして続くものではない。熱い思いとたゆまぬ努力、不屈の精神がなければ続くものではない。日々はどうしても楽な方に流れてしまうから。

しかも・・

謡い乍ら楽器を弾きこなす・・・大変。

しかも楽譜は見ないので・・・・ひゃあ・・更に大変。

「忘れたらアウト?」と聞く私に

「はい、終わり!」と。

 

この年ではだめです…私は。(笑)

折角なので一曲弾いて頂いていい?と聞く私に気持ちよく了承くださった。

う~ん、沖縄の言葉でさっぱり・・ちんぷんかんぷんでした。ごめんなさい、でも何とも言えぬ哀愁のある音色、素敵でした。ありがとうございました。

 

うちの教室にいる方で沖縄のDNAを持つ方がいる。で、以下はそんなこんなをその方と話していて仕入れた知識。

沖縄の富裕層は三味線などなさるが、一般人は当たり前のように三線をされるとか。小さい時から身近にあり祭の日には子供も大人も手に取りみんなで楽しむとか。本当に小さな子でも空き缶に糸を三本はって見よう見まねで大人の真似をして弾くのでとても皆さん上手だという。

中々音色がいい・・・そして沖縄の方言でゆったりと歌うのも何とものどかでいい・・・

身近で聞くのも見るのも初めてだったのでよい経験でした。いつかこの方が教室を金沢で開かれるのもそう遠くないとか。大きな舞台があるようなので、それが終わったらその時は和装組曲でみんなの前で弾き語りをしてもらいましょう。

「いいですよ」と快く承諾。

「よし~♪」素敵なイベント考えますね。

 

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そんなこんなの合間にゆめみ会も無事終了。

今回は「夏の着物」。

夏の着物の糸、素材、織り方などを各人に講義してもらう。

 

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流石に皆さん良く知っていらっしゃる。

皆さんの勉強量がどんどん増えていくのが分かり、私としてはとても誇らしい。

「着飾る着付け教室は多々あっても、これだけ色んなことを勉強している人達っていないわ。凄い着付け教室ね~♪」と何処までも自画自賛

梅雨寒の日だったのでこの日の参加の方々はほとんどが単衣。単衣の合わせ方と言うのも簡単なようで中々難しい。どんなことも一つ一つ。

 

次のゆめみ会は

 

    6月22日(土)13:30~15:00

              テーマは「着物の文様」

    ドレスコードは「盛夏の着物」

 

参加者はゆったり着こなして参加くだされ~♪ 各人各様の涼し気に見える工夫なども話してもらいますね。・・・何て・・さりげなくステージを少し上げておこう・・・~。

ではでは・・・・またねっ。