平安の御代に・・・
天皇の着た袍(ほう)の色は黄櫨染(こうろぜん)色に桐竹鳳凰文様。
皇太子は黄丹(おうに)色の窠(か)に鴛鴦(おしどり)文様。
イメージとしては夏至に南中した太陽の色が黄櫨染(こうろぜん)色。
若々しい日の出の色が黄丹(おうに)色。
夕陽の赤色は上位した上皇の色。
ちなみに日の丸の赤い朱は皇太子の色に近い・・・とか。
その陽が登る大切な東の方角・・
守るのは四神の一つ、青龍と言われている。
(以前触れたのでもう言わぬ)
桐竹鳳凰文様も
黄櫨染(こうろぜん)色も
龍の文様も
天皇の専用文様として限られていた時代でもあった。
天皇専用としてもう一つ有名なのが「麹塵色」(きくじんいろ)
酒造用米麹にちなんだ色彩。
日中はくすんだ黄緑色。
夜の橙火で鮮やかな濃い赤紫色に変わる。
天皇専用の古代の服色。絶対禁色(きんじき)。
この色目は鎌倉時代の禅宗が日本に入ってからの色とも言われる。
現在は誰でも手に入れ着用できる。
ホテルのパーティなどでライトの下で突然色が変わり周りの人が驚く・・
なんて珍しくはない時代となった。
今日は皇居の一般参賀・・