日射し避け木下に入りて見あぐれば
蜜柑の葉裏に青虫眠る
争へる二人の会話遮(さえぎ)りて
金木犀の著(しる)く香れる
瞬(またた)きをすれば一筋涙落ちむ
般若の面の深き空洞
石蕗(つは)の葉の小さき穴より差し込みて
草むしる手に一筋の光(かげ)
日射し避け木下に入りて見あぐれば
蜜柑の葉裏に青虫眠る
争へる二人の会話遮(さえぎ)りて
金木犀の著(しる)く香れる
瞬(またた)きをすれば一筋涙落ちむ
般若の面の深き空洞
石蕗(つは)の葉の小さき穴より差し込みて
草むしる手に一筋の光(かげ)