和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

男前の女達

和紙の灯り

 

 


最近、ちょっと忙しかった。

否、忙しいのではなく、単に年がいっただけかもしれぬ。

やることがトロすぎる。

 

と・・・ちょっと言い訳すると家族がすかさず突っ込んできた。

「最近やたら年を言い訳にやり過ごす技を使うようになった!!!」と。

 

いや・・・そういうわけでもないが、確かに失敗や不注意が多くなってきた。

昔はそんなに不注意ではなかったし、人に毎回謝らないといけないほど失敗はしなかった。最近は毎日誰かに誤っている気がする。

これを年のせいにせず、何のせいにしよう。。。

 

 

さて・・・今日の本題。

来月、錦心流琵琶全国一水会の全国大会がある。

今、全員で合同練習をしている。

今日はそのご案内。

 

 

 

     場所; 11月19日(土)

     時間; 10時30分~17時頃まで

     場所;  小原流会館B2F エスパスホール

 

私達加賀支部は14番目に出場予定。時間にしたら、13時半過ぎかな…あくまで予定。

 

七月の支部の演奏会の時に披露した「道成寺」を予定している。

 

正規の仕事を持ち、更に家庭を持ち、その合間に老親の介護をし、孫の育児にも参加し、なおかつ自分の趣味である琵琶に頑張る。県外から何時間もかけて通われての参加の方もいる。中には自らの難病を抱えて闘病している方もいる。肉親の死を乗り越えて辛い心情でそれでも黙々と参加している方もいる。体や心の不調を抱えながらも、負けまいと気迫で臨まれている方もいる。仕事が終わり、家族のご飯を作り、自分の食事をする間もなくパンを口にくわえて合同練習に臨んでいる。この間も「学生時代の時の部活の夜練」と笑いあう。

この年になると仕事の後、買い物をし、家に帰り、食事を作るだけでも滅法疲れ切っているはず。でも誰も文句を言わない。愚痴や弱音も吐かない。格好いい人達だ。

とはいえ、加賀支部は二年前に設立したばかりで私をはじめとして皆まだ経験が少ない。長いお弟子さんで三年余り、二年の人もいれば、去年入会した一年の人もいる。

 

頭では理解していても、技術はそう簡単に身につくものでも、出来ない事を乗り越えられるものでもない。ただ私たちは物凄く一生懸命に頑張っている。一つ一つ自分たちの気になる處と向き合い、どう直していくか、ひたすら努力している。ただどれだけ頑張った所で精神論だけでは簡単には進まない事をこの年では悲しいかな、皆知っている。

 

ひと月前に一度録音してみた。まだまだできていない所が満載だが、キチンと向き合いたいので今の自分たちの現実とちゃんと向き合おう…と。ビデオを見ながら一つ一つ検証している。撥の返しはこれでいいのか、音は合っているのか、弦は同じ音に取れているか、早さはどうか、と。何度やっても直らない所はある。でも見栄は張らない。一寸見にそれらしく表面をなでつけるのは辞めよう。キチンと対処したいから。今の自分たちのできる精一杯の事で粛々と臨もう、と。

 

その動画をYouTubeにアップした。12分・・ある。

興味のある方は覗いてください。

youtu.be

 

今はこの時よりほんの少し・・ほんの少しだけ、進歩しているかな。

勿論ベテランの方々からしたら、笑止千万な出来に違いない。

よくこんなレベルでアップするなあ、と呆れられるかもしれぬ。

でも敢えてアップした。自分たちの悪い所としっかり向き合い一つ一つ克服していきたいと思ったから。

 

    椅子の座り方が悪い・・・・

    足の組み方が悪い・・・

    口の開け方が小さい・・・

    着物の着方が汚い・・・・

    私の顔、でかい・・・

 

花梨がたわわ

一人一人自己反省をしたら、琵琶と関係ない所からの始まりであった。(笑)

勿論歌も弦も直すところ満載。

でも、皆で話し合った。此処をどうする、此処をどう直す?

一つ直すと違うところに綻びがでる。(笑)

長い道のりとなるだろう。

でも仲間がいる。一緒に頑張れるさ。

誰が上手かろうが、誰が下手だろうが、そんなことはどうでもよい。

私たちの琵琶は生活に根差した琵琶なのだ。

一緒に上手になっていこう。

そして皆で一緒に楽しんでいこう。

三年後、五年後・・・この時を振り返り自分たちの礎となればそれはそれでいいではないか。

 

これを全国大会で披露する。

ブログ友の方々…

興味のある方はぜひ見に来てください。

 

 

お稽古場に虹が立つ・・