嬉しい写真が届いたよ。
私の過去ブログに何度も登場してきたこの方・・・
丹後の郁ちゃん。
凄い方。
両足が人工関節・・・
なのに正座はする。テニスはする。馬にまで乗る。
しかも仕事は末期在宅医療に従事する方。
夜中まで出勤する。
しかも整体の免許はとる。心理学の講座は受ける。
仕事に役立つことは何でも挑戦する。
その方からの写真・・・
息子さんの結婚式に留袖を自分で着られた。
気持ちがあせあせと気ぜわしい時に中々自分では着ようという気持ちにならない。
それを仕事の合間に復習しながらの挑戦。
いつもながら頭が下がる。
できない言い訳は山ほど言える。
でもしようとするのは自分の決心だけ。
丹後からうちの教室に時間を見つけては車で通われていた。
する・・と決めたから・・する。
本人に言わせればただそれだけのこと。
ちなみに先日金沢に来る用があったからと和装組曲に寄ってくれた。
その時ご主人も一緒にいらしたので少し話をした。
驚いたのはご主人も頗る好奇心があった事。
待合の間に掛けてあった帯四本を見られた。
普通でない反応に驚いた。
この帯だけなぜ真ん中に折り目があるのか・・・
この帯の裏になぜ模様があるのか・・・
こちらの帯の裏は表と同じ柄なのになぜこちらの帯は違うのか・・・
きもの検定を勉強している方はこの質問の意味が分かるはず。
丸帯と袋帯と本袋の違いを掛けてある帯を見ただけで瞬時に疑問として質問された。
ちょっと舌を巻いた。
流石は郁ちゃんのご主人だね。
郁ちゃんのご主人は院長先生。
社会でも地域でも一定の地位を確立され大成された方で、単に展示してあるものをそこまで瞬時に観察し的確な疑問を持たれるというのは私の中で初めての経験である。
着物が好きで見学に来られたり、勉強している方ですら中々そこに目がいかない。
普通は、「綺麗ですね・・・」とか、「立派ですね・・・」というレベルである。
少し踏み込んだ方でも「なんという帯ですか」である。
どんなことにも興味を持たれ追及されていく好奇心がある方に違いない。
つくづく自省。
「ぼーっ」と生きるのは辞めよう。