和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

冬のもてこし・・・春だから・・・♪♪♪

「冬のもてこし」

      三好達治 作詞

      鵜崎庚一 作曲

 

冬のもてこし春だから

この若草にすわりましょう

海のもてこし砂だから

砂には踊る松林

無限の時が来てはてる

岬の影の入江です

風のもてこし帆が二つ

帆綱ゆるめてはたと落つ

それらのものの一つです

さればわれらの語らいも

 

 

  

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冬のもてこし 楽譜

 

最近知った美しい詩・・・。

 

 

そしてもう一つ歌っているのが

波浮の港」、これは皆さんもよく知っているはず。

音痴な私は歌ったことがなかったのだが、聞いたことはあった。

 

作詞は野口雨情 作曲は中山晋平

 

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波浮の港

こちらの曲は何だかとてももの悲しい気分になる。

私はこんな美しい曲も知らずにこの年まで過ごしていたのね…

皆さんもたまには口ずさんでみられたし。

 

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コンコーネ

コンコーネの方は中々進まない。

それもそのはず、筋金入りの音痴だからしょうがない。

私よりも声楽の先生の方が多分教えるのに一生懸命~・・・(^^♪

すんませぬ。

 

さて久しぶりの能面の進捗状況。

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「若女」の粗彫までなんとかこぎつけた。

慣れないノギスを駆使しての彫り。

荒っぽい感じなので簡単だと思うでしょ?

実は私はこの工程が一番苦手。

 

この段階で余りにいい加減に彫ると顎がなくなったり、鼻が低くなったりする。眼の深さ、目と目の距離、唇の高さ、鼻の高さ、頬骨の高さ、そんなこんなをノギスで測りながら深彫りしないようにして削る。もっとも今まで何回も失敗している。顎が落ちたり、鼻がちょこっとペチャとしたり、額が高くなりすぎて延々にやすりで磨いていたっけ。(笑)

何とかそこそこ・・・いけたか・・・まだもう少し続く。

 

この日の能面教室の前までが頗る疲労困憊&体調不良でしかも意気消沈。集中力欠落。

ギリギリまで休もうかと迷う。怪我しそうな気がする。

しかし月二回しかない教室なので一回休むととてつもなく遅れるのは分かっていた。だから頑張って重い足を運んだ。運んではみたのだが、やはり少し無理があったようだ。何度かくらり・・と身体が頼りない。で、早めに切り上げて帰ってきた。家に帰れば少し微熱。やはり、刃物を使う時は力がみなぎって、集中力もしっかりないとちょっと怖い。今の私には少し自分の仕事がハード過ぎたのかもしれない。

 

さて、以前書いたようにここ半年程「ナンプレ」にはまり込んでいる。

 

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とうとうこの難問ナンプレ…最後のページの281問と282問・・・終了。

 

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110分の制限時間の「神人」クラスの問題を25~30分で解けるようになった。

ガッツポーズ。私って凄い。自画自賛。何処までもお気楽婆である。(笑)

夜の空いた時間、今はこれ以上の楽しみがない。

もっともナンプレをやりながら、ワインや冷酒が物凄く体を通過していっているのでいいんだか・・わるいんだか・・・(笑)

 

今は更に難しい問題集に挑戦している。

嵌りまくっている雲龍柳である。

楽しみは一つでも多い方が良いのだ。

 

さて・・・二月に開講した琵琶教室。

現在六名の生徒さんがいる。

何年も私の周りにいる着付け教室関係の筋金入りの生徒さんである。

その方々が凄い。凄すぎる。

 

別にモリモリと話を盛っているのではない。

正真正銘、物凄く練習しているのである。中には月四回のお稽古とは別に「自主練」と称して空いた時間に来て勝手に練習していくのである。高校生の部活ののりである。

 

琵琶教室なので琵琶がないと当然練習できない。

それは当然である。

しかし、全員がすぐに買えるという楽器の値段でもない。

「いつでも買える時に買えばいい。それまではうちの琵琶を使えばいいよ。」と言って一つ練習用の琵琶を用意した。私の物とは別に琵琶奏者の方で亡くなった方から安く譲り受けたものである。譲り受けた琵琶そのものは私の琵琶より数段見事である。初めての時は美しい琵琶の音色の方が楽しいはず。

それを弾いてみんなで楽しんでいるのである。

ある時一人の方の練習に付き合った。

その方は琵琶を持っていなくてうちのを使っていらっしゃる。

其れなのに指の使い方がとてもスムース。

「凄い、琵琶がなくてもこれだけ弾けるなんて」

という私にその方はこう答えた。

家に琵琶はない・・でも何とか指使いだけでも練習しておきたかったので絃の処を家でお手製でつくった・・・と。

「作った、って?」

怪訝な私にその方は説明した。段ボールでおおよそのサイズを作り絃の代わりに毛糸を張り、感覚や指の移動を練習している、と。

その方は教室に来た時にメジャーで寸法を図っていったのである。

 

確かに指での抑え方の強弱は実際の音がないと無理であるが、下絃、中絃、上絃の指の移動や四絃のどの絃を指でどう移動させるかは練習できる。音そのものはICレコーダーやスマホで録音したものを流しながらいかにスムースに指運びをするかを練習しているとのこと。

何だか胸が締め付けられる位に感動した。

「あなた、大した人ねえ~」

と素直に感動の言葉を口にしたのだが、本人はケロリとして

「だって琵琶を買うお金ないので・・」と。

いやいやそうだとしても普通は誰もそこまではしないでしょう?

いゃあ・・~・・・ここまでするって素敵~☆

皆上手になるよ…絶対。

 

 

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それに例え細々とでもいいやない?

人生100年時代、自分流に何処までも日々楽しんでいけるって素晴らしい。

皆で着物を、琵琶を、そして人生を、楽しんでいこうね。

色んなことを教えてもらっているのは、私の方に違いない。

 

本当にありがとう。

私は本当に果報者~♪