和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

最近あれこれ〜♪



両足とも手術を勧められる位、右足内側靭帯一本断裂、左足外側半月板損傷、しかも転ぶ態勢が悪かったため股関節がずれ、何とか辛うじて倒れそうな状態で松葉杖で歩いているような時は、出会う方も話しかけてくださる方も物凄く親切だった。
「大変ですね」
「頑張ってね」
「よく続きますね」


耳障りの良い優し気に聞こえる言葉は、時には私を無性にイラつかせた時もあったが、勇気をもらったのもこれ又事実である。
松葉杖つきながら・・・傘を差しながら・・・・時には合羽で、滑らないように気をつけ・・・
ストアへの行き帰りも荷物を左右の松葉杖に括り付けてバランスを取り慎重に歩いていた私。
はい、かれこれなんだかんだと4年か?以上たっているのではなかろうか。
その間連れていたヨタヨタ老いぼれワンコも一匹・・又一匹と死んで行き今では一人所在無げにブラブラ遊んでいるように見える昨今である。
今では歩いていても、なんだかとっても肩身が狭い。(笑)
だってとても元気でスタコラ大股で速足で走らんばかりにも歩ける。実際小走りも時にはする。
筋肉と腱、筋を色んな状態で鍛えるためには同じ速度では十分でなく、時には早く、時には遅く。
又内側に重心を掛けたり、外側に掛けたり、変化させる。
その為にスニーカーだった足元も時には低いヒールにしたり、時には下駄にしたりと変化させても来た。
何処からどう見てもどこかが悪いなんてとても見えない・・らしい。
どうかするとスマホなどしながら歩く若者などサッサッと何人も追い越し進む軽快さも時にはある。
ご近所さんでも、以前車椅子だったことすら知らない方も一杯いる。
松葉杖だったことを知っていたおじいちゃん、おばあちゃんも既に亡くなっている。
でも朝晩歩かない日が続いたり、ひどく体調すぐれない時などはなんとなく「ぐにゃり」と膝が危なっかしいのも分かる。


「暇なんね?」
「仕事辞めた?」
「優雅でいいね」
「それ以上痩せなくていいのに・・」

段々人と逢い言葉を交わすのが億劫になっても来た。
忙しい人から見たら、物凄い暇人に見えるのが癇に障るのかもしれぬ。
散歩も違うコース5種類程度使っているのだが…所詮仕事の合間を見つけての散歩である。
遠い所までは行けぬ。
しかもどこへ行こうが家から出て家へ帰ってこないといけないのでやはり会う人は会うのである。
何といっても狭い金沢である。



ひたすら歩くという事で体も満足しなくなっているのかもしれぬ。
そろそろ違うリハビリを考えるか…と思う最近である。

鳥さんは上から、コサギアカハラ、アトリである。
アトリは去年まであまり見なかった鳥で雰囲気が最初はカワラヒワ?と一瞬思ってしまった。
何となく目つき悪そうに見える所が似ている。



しかし、体の色が全く違う。
どなたかのブログで見た記憶。
春ですね。
アトリ夫妻らしき〜♪



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               今年の琵琶定期演奏会
                 
                 6月18日(日)
                   ・・13時から・・
                 石川県立音楽堂 交流ホール


暑い時期だ。
絽の着物となるだろう。
私は「小栗栖」に決定。

この曲は本当に色々あったので陰ながら少しビビっている。

最初の時は他の方とかぶるので変更してほしいと要請を受け直前に変更。
その時は「吉野落ち」も物凄く思い入れ深い曲なので一向に構わなかった。
「吉野落ち」はとても体力のいる曲なので演奏するのは一つでも若い方がいい。
「小栗栖」にほぼ気持ちは決まっていたのだが、変更もちっとも意に介さなかった。

二度目の時は一か月間体調不良、声が出なくなるというハプニングの中決まった。
体調不良で休むかギリギリまで迷いはしたものの、気持ちは逃げたくはなかった。
上手くいかない中でもその時に合ったやり方でこなせないものか、と逡巡。
結局、過労による高熱と腎臓機能低下の上、その後2〜3週間倒れることになる。
何とか起きて歌わなければという強度のストレス、落ちた筋肉や声帯を鍛えなければという焦り・・
腹筋も声帯も鍛えなければ、という思いから食事ができなくても、熱があっても、腹筋や発声練習は朝晩欠かさなかった。
その無理が更に体を悪化させたようだ。




「小栗栖」は途中に光秀の辞世の漢詩が入る。
その為、二か月間仕事の合間を縫って詩吟の先生に付いて特訓を受けていたのだが、それも知らず知らずのうちに物凄く無理をしていたのに違いない。
なんだかんだとあり、その結果咽の骨(舌骨というらしい)がずれたらしい。(←これはずっと最近になって分かったのだが)
最後には声が全くでなくなった。風邪で声がかすれることはあっても全く音を発することができなくなったのは初めてだった。原因不明で何件か医者を替えても見たが「ストレスです」と言われることが多かった。(最近喉を触る機会があり、触ったお医者様の言「舌骨がずれていますね」と。原因は「強度のストレス」が多いとのこと。)

それでも休場という選択肢はなかった。何とかなる…何とかしよう・・。
元々はお気楽で目出度い性格でもある。




無様な事になっても自分の実力としてしっかり受け止めよう、逃げないでおこうと。私にはそちらの方が重大事項だった。
振り絞って何とか辛うじて富山で謡った。
かすれ声で謡ったのだが、不思議な事にその声の方が琵琶らしく良かった・・と言う人までいた。(笑)
何が幸いするかわからないものだ。
今回は三度目の挑戦。
今度こそ何事もないようにと祈りながらの金沢での演奏となる予定。
そういう訳で私には思い入れの深い曲なのである。

この曲に出会ってどうしても古戦場の跡も、「明智薮」なる所も、光秀の墓所も見ておきたくて3年前に行った。


    「小栗栖」に関してのブログは

   
           http://d.hatena.ne.jp/umryuyanagi104/20150413/1428879650


中でも光秀の墓所から琵琶湖が見える大好きな写真である。


以前見て来れなかった場所、比叡山と勝龍寺も4月に見に行ってくる予定。
お気楽で目出度い私であるが、更に貧乏性で体を動かさないといられない婆らしい〜(笑)
忙しくなるぞ・・・・