和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

初夏の装い〜♪


月曜日にアップ予定だったのに色々取り込みがあった。
待っていらした方々ごめんね。

土曜日の日に「初夏の装い」のいろは会があった。
その時の各人のコーディネートをご紹介。



若干寸法の合わない着物をそこそこ着ている。
帯が少し小さめだけれどとても美しい形に仕上がっている。
ただ着物と帯の格がちょっと合わないのが惜しい。




お嫁に来た時の着物と帯。
あまり違和感はないのはご本人の雰囲気が幸いしている。




着物の色が無地なので案外今でも大丈夫。
ご本人は帯の赤い花がちょっと派手、と気にされている。
赤い花の上に銀泥を落とすことで若干地味目にもできる。
ただ本人の明るさがこの組み合わせをシャープで素敵に見せている。



いつもながら実に美しいコーディネートである。
控えめながら品の良さがある。
お義母さまのもの。
着方もどんどん美しくなっている。




欲を言えば着物にもう少し長さが欲しい。
ただ色味としてはトータルで統一されていて美しい。
品の良さを大切にされているこの方ならでは。



格としては十分あっているのだけれど「そのピンク色はもう無理でない?」
という私に本人ちょっと不服そう。
「えっ?まだいいでしょ!」
そう・・自分がいいというなら私は何もいいませぬ。(笑)
とても美しい方なので一歩引いた装いの方が多分もっと美しい。




竪絽の着物。
ただ竪の絽がちょっと粗くて見ようによっては紗にも見えるくらいの透け感があるので六月より七月の方がしっくりくるかな?帯のアジサイ帯締めの青が効いていて季節感が素敵。
帯板は夏物を使用しているのはいいが、見えないように気を付けて。多分本人は見えていたことをこの写真を見るまで気が付いていない…きっと。




膝に広げるハンカチや手ぬぐいまで神経を使っている人もあり。
全く気に掛けぬ人もあり。
家を出る時にはそこまで考えてハンカチをチョイスしてほしい。


さてさてこの日の私は




透け感の少ない夏紬と竪絽の名古屋帯
帯の柄はわかりにくいがトンボ。
ざっくりとした風合いで麻が混ざっているように見えるが手紡ぎの糸で織られた手織りの竪縞。
三十代の時のもの。ただ当時は白い帯を合わせていた。

同色の濃淡の組み合わせについて・・少し。
同色の濃淡の組み合わせは実は落ち着いて見える。もしちょっと爽やかに若く見せたいなら反対色や白などを合わせた方が効果的。
たとえばベージュの着物に茶色の帯を合わせると落ち着いてみえるが、見ようによっては老けて見える・・
逆にベージュに茶ではなく白い帯を合わせると若々しくなる。
自分がどのように見られたいかで合わせる色目をチョイスすれば面白い。
又その色の分量にもよるのも面白い。
案外考えてもいない組み合わせがしっくりと美しい場合もある。
何といっても色々試行錯誤が大切。





どんなコーディネートやどんな着方が良いのか・・・悪いのか…
正解はないと思う。好みの問題が強いから。
各人が自分の気持ちの良いように、そして自分の思いのままに、その時その時を楽しんでくだされば。
ただ一つだけ気を付けてもらえたらいいなあ、と思うのは
「悪目立ちしない」ということだと思う。
着物さえきていればいいというのではない。
目立てばいいというのではない。
逆に地味で目立たなければいいというのでもない。

行く場所にふさわしい格があり、その場所に違和感のないものであるか…
自分というものが品をおとさないかどうか・・・
見る人を不快にさせないのかどうか・・・

そんなことをちょっと考えて選んでもらえれば・・と。

いよいよこれからは熱い夏。
次回は「浴衣を盛夏に着る」と題して
木綿の着物や浴衣を涼やかに着てみることに挑戦しよう。
爽やかで見る側もちょっと涼感を感じてくだされば・・・






ではでは・・・又。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪・・・・・

最後に能面の進み具合を。
今はここまで。
ちょっと女性の顔っぽくない?
結構悦にいっている。(笑)