和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

手縫いで縫う「浴衣」講習会第3回目

 


  暖かくなったり寒くなったり・・中々定まらない気温。
  金沢は昨日より8〜9度は低いのではないだろうか。

  今回の玄関の花は枝物は「白桃」、花は「百合」にした。
  
  赤い桃は良く見かけるが「白桃」はほんの短い間しか出回らないので・・・
  百合は一本で良かった・・写真を見て思う、反省。(笑)
  
  

さて先日土曜日、浴衣の講習会ははや三回目が終了。

一回目は・・・
  
   ・自分の寸法の割り出し方
   ・自分の寸法を取るだけの長さがあるかをざっと見る
   ・反物の表の生地と裏の生地の印付け(1尺ごとに糸印、玉は表に付ける)
   
二回目は・・・

   ・柄の出し方を確認する
   ・生地を裁つ
   ・袖を縫う


   A袖丈 
   B切る(前か後ろか目印の為) 
   C2分5厘(袖口はくける) 
   D縫いしろ(1寸)・・・袋縫い
   E袖幅




出来上がりの右の袖を絵で表示するとこんな感じ。
これは表の側からみた感じ。
Aは袖口
Bは袖付け
Cは袖の丸み(今回は2センチとした)


今回の三回目の講習会はまずこの袖の丸みをつくり袖を完成させること。
2cmの丸みはこの金属の型を使う。




そして裏を向けて縫っていたのでひっくり返して袖を表に向ける。
縫ったあとはこんな感じの丸みとなる。


左右二つの袖が完成。


袖の下辺は袋縫いで縫いしろは「1寸」とした。
袖口はくけ縫い。


袖底は袋縫い。


今回はその後に身頃の寸法をへらやこてで印を付けた。


背縫いを上から下まで縫う。
出来なかった人は次回までの宿題〜。


背縫いですが1分と2分を離して2本縫っておいて下さい。

と・・・此処で電話が入る・・・
「背縫いですが、端からどの位の間隔で縫うのでしたっけ?」
「端から1分と端から3分の2本の縫い目です。」
と言うと、
「1分って3.7ミリ位だから・・・3分は・・・っと・・」
と電話口で不安げ。
「尺ざしがないと無理よ。3,7ミリを印するのは至難の業。」
尺ざしは何本もあるので取りにおいで・・というとそうする、と。

やはりミリやセンチでは縫うのに対応できにくい。
印を付けるだけで気が触れそうになる。
でも昔は尺ざしなど用いないで家族の普段着は皆大まかな目安で縫っていたのかもしれないと思う。江戸時代など庶民が尺ざしで浴衣を縫うなどきっとなかったに違いない。子供用は大きめに縫って「縫いあげ」などで対応したに違いない。
「女並」「男並」などのように身長から大雑把に算出したに違いない。そして「一つ身」「三つ身」「四つ身」などは少ない生地でいかに効率よく裁ち無駄を出さないかの最たるものではなかろうか。いつか「一つ身」などの裁ち方も触れられたらいいなあ・・・とも思う。




今回は物凄く集中して頑張った気がする。
2時間の間「し〜・・・・・ん!!」
で私、「皆、生きてる??」と声掛け。
はい、とっても集中、やり直しは嫌なので、と。
1時半から3時半までの予定だったが、今西先生すら時間を忘れ気がつけば4時になろうとしていた。
流石に終ったあととても疲れて皆でお茶。
「花見団子」「鶯餅」「桜餅」でしばしの憩い〜♪
写真を撮ろうと気が付いた時には既に皆さんのお腹に消えていた〜。(笑)
お疲れさまでした。



   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪・・・・



散歩途中で・・・・・〜♪




カモメかな、とも思ったのだが、鳴き声はウミネコだった。





クロッカスとチューリップの芽〜・・
まだまだ固いけれど、もうすぐ春。
春は遠いほど楽しい気持ちが長く持続して嬉しいね。
どんなこともこの待っている間が何とも心躍る〜♪



   雨の後にしか虹はでないように
      冬の後にしか春は来ない・・・


 


  ☆★☆〜色んなご縁をありがとう〜☆★☆