和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

夏仕様の玄関

いよいよ夏になる・・・・
我が和装組曲も夏仕様〜♪


麻の暖簾と簾の登場。
大きな花器には前日枝を剪定した南天と牡丹そしてツワブキ・・・ご近所さんから頂いたスターチスセイタカアワダチソウも。
これでもか・・・と入れる。




玄関には江戸型紙の行燈を。
玄関の額には「夕立」





青楓は一番好きな葉っぱ。
霧吹きでちょっと湿らす。



今月は象眼の石は「片輪車」
平安の御世・・・・牛車の車は木でできていた。勿論釘など使っていない。
当然夏には木が乾燥するためひび割れなどが生じると移動中に色々不都合が生じる。
で、使用しないときには車輪をはずして屋敷の前の川に車輪を入れ水に浸しておく習慣があった。
川に浸した半分しか見えない車輪を川の水の流れと共に表現し夏の風物詩となっていたとか・・・
今でも浴衣や着物の模様としてよく使用されている。










散歩していても目にとまるのは何処か涼しげな花ばかり。



そうそう・・・金沢ではちょっと珍しい木を・・・見つけた。


山桃の木。暖かい地方に多いのではないか・・
金沢の雪や雨が多い所で健気に実を一杯付けていた。
雌雄異株の木だが、どちらもお持ちの家だった。
そのお家ではジュースにするとか。
山桃は染料としても、漢方薬としても利用していた。
着物の世界では植物染料として登場する「楊桃」はこの「山桃」の漢名で同じもの。
この木の樹皮から取る茶色染料は木綿にも良く染まることから、江戸時代奢侈禁止令下で絹を纏えない時も、最も多く使用された染料とか。
アルミ焙染で黄色、鉄焙染で緑みの茶色に染まる。別名「渋木」とも。
温度不足の金沢では
そのまま食べるには「甘みはちょっと足りない」とか。


ところでこのブログを書いている時にある方から何とこんなお届けもの。
その方が旅行していたらこんなお菓子を発見。
しっかりした黒い箱の表面に「雲龍」の絵と字。


「買うつもり毛頭なかったが、しかし・・買うしかなかろう〜・・・」と一文有り。
箱のふたを開くと、「夏は夜」という羊羹である。


これもそれも日ごろの行い・・・だねっ。
勿論雲龍柳のっ・・・・・♪
ありがと。




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今日のお気に入りは何気ないけどこの一枚。
アルミフェンスながら、妙に心にかかる清しい一枚だったかも。