和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

型染め

   これでもか・・と言う位地味な内容のブログが続いたので、
            たまには・・と華やかなものをお見せしよう。

型染めの色々。
たまには楽しいのもいいでしょ?

菊菱・・菱形を線ではなくて竹で。

唐花唐草

菊立涌

向い鶴菱・・以前お絵かき帳で書いたこともある。

菊亀甲

葵唐草

梅鉢唐草

牡丹唐草

蔦唐草


菊亀甲唐草

矢車檜垣模様・・・檜垣を形作るのは鎧つなぎの文様。

これは何となずければいいの・・・・・かな?


これは昔、お客の注文を取る時の見本として使われていたもの。
全てに古代唐草と銘打って紬の白生地に見本として【京都・誂友禅】としてされているものを頂いた。
廃業した呉服屋さんが保存されていたもの。
本当の見本はこんな感じ。
着物の柄としてもさることながら帯として染めて誂えることができるようにしていた見本帳かな。

皆型を置いて染めて行ったもの。
プリントでもインクジェットの染めでもない。
一つ一つ皆手仕事。型を移動させながら色を摺りこんでいったの。

アップしたものを良く見てもらうと分かるはず。
型のどの部分も離れないように細い線でつながっている。
花弁一枚、何処かで必ずつながっている。
型を彫る時を想像してもらうと良く分かるかと。
これが単なるプリントでは現れない線。面白いでしょ?
物凄く細かいことを昔はしていたのですよね。
さらにこれが繊細に、極小に、単色使いになったものが江戸小紋・・・と考えてもらえば分かりやすい。
特に、最後の方の「更紗」風の物は色の数だけ型を作ったのでしょうかね。
小さな梅や紅葉が何とはなしに何処かとつながっているのも見て取れる。
今ではこんな大きな柄の物はあまり金沢の街中で見かけない。
昔は楽しんでこういう物を作っていたのだと思うととっても面白い。
時代劇に出てくる町娘の着物であったり、粋な姐さんの帯であったり・・・
そんな画像でまだお目にかかれるかもしれない。

この柄もこの色だから目立ちすぎるかもしれないが、
ちょっと色を工夫すればとってもお洒落になるはず。
そんな色々なことを思いながら昔の方は楽しみながら注文し誂えていたのでしょうね。

ここ二〜三日暑さもちょっと控えめな日中・・・でした。。。。



じっと見る私の視線を感じたのか、あっという間に隠れた。
でもちゃんと見えるよ〜♪ 残念でした〜♪♪

六月に写した写真。木は欅の大木。