和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

ご報告

昨日琵琶の打ち合わせの日・・・
そして今練習中の曲や演奏会で弾く曲を皆の前で披露。

ここには私はいない。私の時にデジカメを押す方がいなかった。(笑)

今日は何故こんなことを扱ったかと言うと昨日面白い琵琶を持ってきてくれた方がいたのでお見せしようと思った次第。

私たちの弾く琵琶は「薩摩琵琶」

こんな感じ。薩摩琵琶は絃は4本、音も低いし男性的と言われている。筑前琵琶は絃は5本となり音も高いし、女性的と言われている。撥は三味線の撥に似ている。

薩摩琵琶は琵琶を立てて弾く。
先輩にモデルになって弾いてもらった。


このナイスガイは若いが高校生の時から習っているのですでに長い。
ばちさばきがものすごく早く素晴らしい。

昨日見せていただいたのは「楽琵琶」といってこの先輩の所有琵琶。

こんな感じ。
弾くときは薩摩琵琶のように立てて弾かない。
寝かせて弾く。

まるでギターのような抱え方。
すでにおきずきだろうが撥の形も違う。
薩摩琵琶は大きなバチ。薩摩琵琶は元々武士のたしなみとしての楽器だったのでいついかなる時敵に襲われるやもしれぬと言うところから、バチも武器となり身を守れるようなものとなったと聞く。楽琵琶の撥ははおしゃもじのように手にすっぽり入るくらい可愛い。演奏方法も違い、薩摩琵琶は1人で弾き語りするが、楽琵琶は単独の演奏はない。必ずたの邦楽器とあわせるとか・・・この辺は聞きかじり。

昨日は初めて見る楽琵琶に盛り上がったので皆さんにもお見せしようと思ったわけ。

ところで・・・・


















5月19日(日)午後1時から石川県立音楽堂で琵琶と邦楽の会の創作合奏曲。
今年は「加賀百万石女三代」。薩摩琵琶の我が師匠尾山峰水先生と筑前琵琶からは藤本旭舟先生、あとは吟詠や尺八、笛、三味線の諸先生方沢山参加される。私は前座。ちょっと出させていただくだけ。この時は「琵琶と邦楽の会」なので琵琶だけではないが、薩摩琵琶と筑前琵琶の音の違いもわかるので面白いかと。笛や三味線に比べ琵琶の音色は若干地味。薩摩琵琶だけの演奏会は6月30日にじっくり有る。場所は5月に入ってからの決定となりるかと。こじんまりと行われる予定。またブログでご紹介するね。


今日の私の琵琶はこんな形で・・・・おかたずけ。
掛布には実家の家紋「蔦」の日向紋。





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さてさて・・・今日は朝早くから着せつけもあった。

この方はお母さんもお嬢さん方も本当に和装組曲を気に入っていただいていてよく利用してくださる。今日なんぞは県外の結婚式。いくらでもどこにでも着付けしてくれるところは一杯有るだろうに本当に有りがたい。感謝。


着るのは色留め・・・
でも何か飾り結びをしてほしいとのこと・・・
車で二時間近く乗って行く・・・
2時間近く車のシートに寄りかかれないのは辛いので寄りかかれるもの・・・

とのご依頼。
お太鼓の変形バージョンしかない。
なにせ飾り結びはどうしても寄りかかるとこわれるので。
色留袖は二重太鼓が一番美しいのだが、普段あまり派手なことをしないのでちょっと目立つのをしたいとの御希望をトータルして・・・こんな形。
結婚していらっしゃるので有る程度の落ち着きと品の良さを大切に。

























金沢と言えば「鼓門」・県外に行かれるなら丁度良い。
しかも「鼓」は、「良く鳴る」→「物事、全て良く成る」で・・お祝いの席にぴったり。「鼓」の形に決定。
左にこの方の雰囲気華やかさを、結婚式らしくパールの飾りと金の水引。
花は西洋的な感じではなくあくまで鼓のイメージでどちらかと言えば牡丹の輪郭を持ってきて鼓の縁とからませたかった。
右には帯締めの白い房をだして、動くたびに房が動いて華やぎと動きを。まるで鼓の調べ緒のイメージを。
お太鼓の下にはおめでたく「扇」の開いた形。結婚式なので何処までも末広がりの雰囲気を。
しかもこれなら寄りかかって車に乗って行っても大丈夫。
色々考えながら最終的にはこんな感じとなった。

帯結びに時間がかかるかも…と1時間見ていたのだが、30分で終了。
待合室で待っていただいた。待っている姿も麗しい。


ご家族のお迎えで・・・階下へ。
上から見ても落ち着いた雰囲気。
飾り結びでも結婚してまだ日も浅く、若い方ならこんな感じでもしっくり溶け込むかも。成人式の時のようにキャピキャピしていないのもいい。二重太鼓に近い落ち着きもあるような・・・。


どうぞ楽しんで来てください。
ご利用いただきありがとうございました。
今日はチーム・HASEGAWAの二人が担当しましたよ。
チーフを務めたのは何と20代の方・・・・それもステキでしょ〜☆