和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

アオサギ・・・再び・・・〜♪

何と三度目の訪問となる。

本当に不思議な話なのだが・・・。

初めてアオサギを見た時は何と言う鳥かも知らなかった。
ただ家の前でじっと見られているようなそんな視線を感じあたりを何度も見渡していた私。

家の前を何度か往復するうちに屋根の上の鳥に気付いた。最初は鳥だと言うことも気付かなかった。
うちのガレージの上にまるで灰色のモヘアの帽子がちょこっと引っ掛かっているような・・・

そんな印象をもったのが始まり。
しかも何時間もじっとしていた。

ジーッとまるで屋根の上から私を見ているような・・そんな印象だった。
デジカメを取ってきて写すが何時間もそのまんま動かない。


何か言いたいの?と心で思う。
いやいや、気のせいだわ・・とも思う。

渡り鳥かも・・とも思った。確か寒い時期・・。
そのうちとても優雅に飛んで行った。羽を広げたら大きかったわ。

6年位も前の事・・

人の人生にはとても乗り越えられそうにもない困難な時期が何度か廻ってくる・・そんな時期の一つでもあった。
ところがこのブログでも以前書いたように一作年も同じ場所に飛んできた。

じっと屋根の上にいたのだがデジカメを取りに行っているうちにいなくなってしまった。
アオサギが山の中ならいざ知らず、こんな交通の激しく駅のそばの民家に来るものだろうか。きっと迷ったのかも…と。

ところが・・・・ところが・・・・
先日またもや来た。今度は近くの工場の屋根に。

その日は仕事休みなのと、最近の体調不良なこととで家からでる気力もなかった日だった。どうにか除雪だけは頑張ったのだがあとはソファーの上で横になったら動けなくなってしまった。

その時・・・・目に入ってきた。
屋根の上の小さな物体。
「えっ?ひょっとしてアオサギ?」
起きて目を凝らせば確かにアオサギ
デジカメをもって写す。



写そうとした瞬間、「キャー、やめて写さないで」
とでも言うように顔を隠そうとした。・・・というように見えた。
単に足で顔を掻いただけかも・・



いつもの鳥かどうかは素人なのでなんとも分かるはずもない。
六年前の鳥より気持ち若い鳥にも見えなくもない。
六年前の鳥の子供かも・・・なんて憶測するのも楽しい。

なにはともあれ、三回とも雄だ。
頭に飾り羽がある。

きっと私を励ましに来てくれたんだ〜。。。
いつものガレージの上では私の目に入らないと思って居間の窓から見える所に留って私が気がつくのを待っていてくれたんだ〜・・・なんと自己中心の私。ここまで自分の都合のよいように考えられる私もある意味凄いかも。(笑)

何だか知らないがうるうるとしてしまった。
ありがとう・・・なんて心で言ってみたりする。
年をとるに従いものすごく涙もろくなってきている。
勝手にそういうゾーンに入って行っているだけなのだが…

友人に話すと
「馬鹿じゃないの!!いつも通る渡り鳥の路があるので、たまたまその辺に立ち寄っただけ〜」とのたまう。
「さいですか・・・」と私。
夢のない方やなあ・・・。
人に分かってもらおうなんぞと思った私も悪い。心の中で「チッ!!」と舌打ち。言うのではなかった。
大事なことは人の同意を求めようとしてはいけないのだ。

まあいいのさ〜・・・自分でラッキーって思うことに。
私のラッキーバードだねっ〜☆
私を励ますために今年は私の見えるように裏の工場の屋根に留って御挨拶代わりに姿を見せたのさ〜☆☆

せっかくなので・・・着物柄「鷺・サギ」について・・・。
吉祥柄。
鷺は路と同じ音を持つ所から古代中国では
「一路栄華」(真っ直ぐにときめき栄えること)、
「一路功名」(ひたすら立身出世を志すこと)、
「一路連科」(科挙の試験に合格すること)、
にたとえられ(私には無縁の話やなあ。。)
工芸品、染織品の衣装として用いられてきたが日本では案外少なく珍しい。
ほとんどが鷺の中でも白鷺。着物の柄行きとしては水鳥として描かれ、葦や、水辺の風景に配されることが多い。桃山時代の能装束に水辺の枯れ草の中に様々な鷺が描かれたものがあるとか・・

めったにないのだが、何処かで鷺の着物柄を見た方は、私を思い出してくだされ〜。。。。。。。☆