和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

雪・・・ゆき・・・又・・ユキ・・〜☆

何処も此処も皆雪。は〜あ!!!
今日は少し気温が高めだったので今のうちに・・と朝から雪の始末。
うず高く積まれている塀垣や道幅せまくなっている所を少し除雪し人も車も通りやすいように・・そして水曜日から又降り始めるらしい雪のために除雪に励む。
また大雪だとニュースでは言っていた。

職場では明日の夜、イベント、「法衣について」。
これは有志のみで構成する講義の為非公開。
しかし車は何台もくるので除雪をしてしすぎる事はない。
また火曜日は夜遅い時間までの教室なので・・今日するしかない。

しかし・・さすがに連日連夜、今日も朝からなので疲れた。
「休憩〜♪」1人叫ぶ。
除雪にかかる時間より休憩がはるかに多くなって行っている。

気分転換にブログを更新する。

こんな日のテーマは・・・・これしかない。


       「雪輪」&「雪花・雪華」

雪の降り積もった様子は「雪持ち笹」のところで触れた。
「雪持ち南天」「雪持ち梅」「雪持ち椿」「雪持ち松」など着物や帯には多い。
面白いものでは「雪だるま」「雪山」などもあるが一番良く見るのが
「雪輪」と「雪花」。似ているようだが柄が違う。


これが我が和装組曲の手ぬぐい。
そして「雪輪」。ゆきわの中に桜の花びら二枚を入れただけ。
雪輪は外の円を六角形にしたような外郭だけを言う。
曲線の形もあまり関係ない。
円のうち、六個の円を入れたようなくぼみのある外側だけを言う。

それはそれとして、実に楚々とした控えめな手ぬぐいではないか?
柄も名前も迷惑にならぬよう小さく隅っこにひっそりと。
お店によっては「バーン」と名前の大きな手ぬぐいやタオルもあるが
そこはそれ・・・やっている人の性格が隠しようもなく出るというもの。
名前が邪魔な方は鋏でさっと切り取れるように隅に小さく印刷してある。

で・・・話がそれるので・・元に戻す。
「雪花」は、というと・・・

雪の結晶のこと。
雪持ちの文様は桃山時代から、雪輪は江戸時代初期、雪花は江戸時代後期からとか。
雪の結晶を図説で解説した本が江戸後期に出版されたために雪花はそのころに。
着物の意匠は時代を常にリードするファッションだったに違いない。
一番最初にはどのような形の文様だったかは想像するしかないが
時代を経て現代まで脈々と伝わっているのは見事というしかない。
冬のものだからと言って冬の衣装にだけ・・というのではなく
夏の着物にも「雪輪」「雪花」を描き涼しさを演出する感性、
年中通して自然への畏敬を持ち続けていたのではないかとさえ思う。

自然は凄い・・・
雪の沢山降る年は豊作だと言う・・
雪解け水が山野を潤すからとか。

ぶうたれないで除雪にはげもう・・・〜☆
老骨に鞭打って頑張ろう、雪国に住む者の宿命さぁ・・・〜☆☆