前回の記事より早一か月近くもたっている。
一体私は毎日何をバタバタとしているのだろう・・・
二月からは琵琶教室を着付け教室と並行して開催するという二股生活。
二足の草鞋の日々が思った以上に忙しかった。
6名の生徒希望の方との3~4か月。琵琶と言うものの説明に始まり、音の調弦の仕方、絃の張替え方、姿勢や撥の持ち方などに始まり、音の出し方、叩き方、そして謡い方、などを話しているだけであっという間に時間が過ぎる。私自身が物凄く琵琶に詳しいならいざ知らず、見よう見まねで弾いている、歌っているのであるからして双葉マークの私のストレスもさることながら、習う生徒さんが実にお気の毒である。
で、最初三か月を無料にした。それで果たして琵琶と言うものが自分に合っているのか、しかもその琵琶をこの雲龍柳に習っていいものか、などを見極めてもらいたかった。それで一週間に一度でなくていいので見極めがつくまで何度でも習いに来ていいと言ったのだ。多い時は一週間に2~3回来る人もいた。1時間でなく2時間、多い時は気が付くと3時間も練習していく方もいた。
勿論私は着付け教室もしているので私が仕事の時は琵琶教室でその間に自主練習。自主練・・学生時代にもどった・・と楽しんでいらしたようである。ひゃあ~・・・・皆さんびっくりするくらいに上手になられた。雲龍柳がタジタジ。たまたま教室で鉢合わせした2~3人が合同でコラボして行かれる場合もある。その6人の方々で先日合同で正式な入会の時間を持ち今後のやり方などを説明したのである。特に絶対先に話しておきたかったのが今後どれにどれくらいお金がかかるか・・と言う事。大事な事である。何か習い事をすると一番大切な事なのにどこでも絶対触れない事でもある。私はそれは事前にお知らせしておきたかった。と、言うのは私が習い事をする時に一番聞きたかったのに聞けなかったことだ~。邦楽は先が長い。だからこそ一番最初に納得しておいて欲しかった。
しかも、楽器と言うのは高価なので自分が続けられるかを確信しないと中々購入には分切れない。又購入しないと上達は難しい。そんなこんなでその日までは生徒さんもさることながら私自身も物凄くハードな時間を過ごしていたのである。イケイケのシルバーギャルの雲龍柳ではあるが、元はと言えばあくまで枯れススキでもあるのでblogどころでなかったというのが本音。(笑)
勿論一日一万歩歩くという自分に課した課題もある。朝晩時間を何とか作りながら怪我をして中々完治しない膝と股関節の為に日夜涙ぐましい努力もしている。今は少し横断歩道で走ることもできるまでの回復である。偉いぞ・・・私。しかし長時間の正座はとっても股関節や膝に負担がかかるので辛くなったら胡坐をかかせてもらっていた。横座りは膝に負担が多いので男性の様に胡坐状態。なんという先生でしょう?御免なされ~♪着物の時は絶対無理だが、パンツスタイルならそこはそこ・・・辛うじて我慢してくださるけなげな生徒さん。本当にごめんね。
怪我の詳細、経過は以下の記事を参考にしてください。
そんなこんなで
正式な入会も無事終わり・・・・・先ずは一安心。
6人の方々は皆実に声が良く優秀。よく練習されるし、性格はまじめで誠実。上手になる全ての特質を備えていらっしゃる。私の始めたばかりの時はここまで上手に歌えなかったし、ここまで真摯な向き合い方ではなかった、とつくづく我が不甲斐なさ、いい加減さを痛感している。
これからは私が一番勉強して頑張らなければいけないと改めて思う次第。
頑張るぞ。背筋がピンと伸びる気がする。ありがとう、皆さん。
さて連休前、音楽堂で琵琶の演奏会があった。
生徒さんが舞台袖から私を撮ってくれたので、ご披露。
小さくて分からないだろうが、そこがいい。(笑)
雰囲気だけ味わってくだされ。
又同じ場所で今度の日曜日にも演奏する。
曲目は「壇ノ浦」
興味のある方はどうぞ・・・
「琵琶と邦楽の会」
1時から開始だが、私の演奏は3時頃かな?
来年は今の6人の生徒さんとも舞台に上がれる。
お互いに頑張りましょうね。
さて着付け教室の方も少し紹介。
5回のチケットで習われている方で3回終了された方が4回目の朝、このいでたちで教室に来られたのだ。
とても上手。裾ツボまりに着ていなさる。
着れる様で家から着てくるときはハードルが上がるのだ。出来るようで案外難しい。
名古屋帯。着物はおばあちゃんの物とか。
それも又素敵。
一番難しい襟の抜きもとてもきれい。
この日はこのあと袋帯で二重太鼓を練習されて帰えられた。
仕事を持ち家庭を持ち小さな子供さんも抱えながらそれでも自分の時間や趣味を大切にされている。「赤ちゃんは今どうされてます?」と聞くと「今日は主人が遊んでくれています。」とのこと。令和の新時代を着物でお祝いしたとも話されていた。こういう女性を見るととても頼もしいなあ、と思うのである。
さて、もうお一方の着物姿をご紹介。
こちらは娘さんが習いに来られて自分で着物を着られるようになったのだが、今度は人にも着せてあげたいと習われている。今まで卒園式や入学式に参加される妹さんに着物を着せ付けている。この日は結婚式に出席されるお母さんへの着せ付け。
写真はお母さん。この日は県外からの参加。
襟もとの比翼の出方と重い着物の裾すぼがりを少しアドバイス。
実に頭のいい方であっという間に修得。
難しい比翼付きの色留め袖。
どっしりとした重い縮緬の紋付と固い綴れの袋帯を実に品よくしかも美しく格調高く着せ付けている。しかも良く練習したとみえて実に短時間で終えられた。
着物を通してお母さんと娘さんが色々話をしながら相手の希望を聞きながらゆったりと美しい着姿を共に目指すほのぼのとした時間・・いい時間を共にゆったりと過ごすっていいですね。結婚式は18日・・・・良い晴れの日を迎えられますように…・・・・