新春はやはり「若松」の根引き松。
白い塩瀬の帯。
着物はすっきりと無地の暈(ぼか)し。
下前と上前と色が微かに違うのは上前にのみ暈しを施してあるから。
染足が非常に長く薄く美しい。格別上手な職人さんでないと無理である。
勿論糸も美しくないと・・
全体としては
「えっ?何処に鶴がいるって?」
着物の背紋・・
「文字鶴」という。
ちなみにひと筆で「長」と言う字をなぞりながら鶴をかたどって刺繍してもらった。
後ろから見ると松の帯の上に、着物の背紋として「鶴」が一羽飛んでいる。
分る人だけに分ればよい。
それでいい・・・
私は今日から仕事。