和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

浴衣・・・手縫いで自分で作ってみませんか?

 



  脱ぎすてて臀(しり)のあたりがふくだみし
         ちぢみの単衣(ひとえ)ひとり畳みぬ     長塚節



昔は男も女も夏は浴衣や麻の着物を着た。
特にお風呂上りにサラリと纏い、団扇なんぞを手に夕涼み・・・
軒下の風鈴が「チンチロリン〜♪」
な〜んて風流なんでしょ。
でも今は誰も着ない。

たまに若い方が花火などに着て行くことはある。
勿論日本製ではない。
今や日本の民族衣装は外国製。
外国産の生糸・・・
外国製の縫製・・・
しかも帯は男も女もワンタッチの付け帯。
それはそれで時代の流れと言うものである。
だからそれでも若い方々が着ているのを見るのは嬉しい。
裁縫の技術を持つ方も少なくなってきている。
いやだいたい
「針を持ったことがない」とか
「裁縫が大嫌い」とか
言う人が多い。私もちょっとその気があるにはある。(笑)
ミシンでジャッと縫う方がいい・・・と。
でも、着物の成り立ちや仕立て方を教えてもらいながら一針一針縫い進むことをしながら過ごす時間にはきっと得も言われぬ感動があるはず。
衿ってこんな風になっているの?
ほどいてもこうやって又新しく再生できるのね?
先人の知恵に脱帽し日本人であることに感謝する時間になると思うのだ。




又着物をたとえ浴衣でも仕立ててもらうと案外費用がかかる。
だから既成の浴衣をという気持ちも分らないではない。


しかし・・・そもそも浴衣を縫うのはそんなに難しいのか・・・
そんなはずはない。
昔は何処のお家でも女たちが家族の為に縫っていたではないか。


和装組曲では「浴衣を自分で縫う」ことに挑戦する事にした。
今年の話ではない。来年1月から・・・始めることにした。
月2程度。1回の時間は2時間程度で全10回で終了。
6月初めには出来上がる。
来年は自分の手縫いの浴衣を着られるはず。
父の日にご主人にプレゼントもよし。お嫁に行くお嬢さんへの思いのこもる一枚でもよし。




挑戦したい方来たれ!!
一緒にワイワイいいながら井戸端会議風。
チョコンと裁縫机に向かい座って全部手縫いで縫ってみましょ。
縫い目が多少クネクネしていてもかまやしない・・・
挑戦し努力することが嬉しいじゃない。
そして今までできなかったことができて行くのって素敵じゃない?


講師はこの方をお願いした。

石川県和栽師組合 組合長で、今西きもの仕立研修所 所長の今西恒先生。
先生が和装組曲に毎月2回出向いて下さる運びとなった。
先生はしっかり教えたいから、と5〜6名限定。着物の成り立ちから寸法の取り方、縫い方まできっちりと教えて下さる。
自分の着物の寸法の割り出し方もこの際習えるのも嬉しい。
今西先生は着物や和裁の衰退を憂い和栽の普及のため学校や公民館などでボランティアで指導されている。
来年はその合間を見ての指導となるので貴重な機会となるのではないか。

是非習ってみたい方、どんな人の浴衣でも対応して下さるそうなのでいかがでしよう〜。めったとない機会。


今年の夏のバーゲンで縫いたい浴衣の反物をお安くゲットしておいて下さい。
冬に買おうとすると高いはず。今この時期既に大抵の店はバーゲン品にしてくれるはず・・・

詳細は和装組曲までお問い合わせ下さい。
小さなお子さんの浴衣を仕立てられるのもできますよ。
二度とない想い出になるのではないでしょうか。