和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

夏の制服到着〜☆

夏の制服が届いた。
半袖である。


今までは冬の長袖しかなかった。
着物の着せつけに大人数で出張するのは主に冬だけだったから。
夏場は浴衣とかがほとんどでそれも教室内での着せつけが多かったのでほとんど制服は不要だった。

去年琵琶の石川支部の演奏会に私が出た時、教室の何人かが来てくださった。
それまでの年はあまり琵琶の演奏会についておおっぴらには言わなかった。
去年は恥を覚悟で告知することにしたから。
皆さん着物で・・七人か・・八人か・・物凄く綺麗な着姿で来てくれた。

舞台に上がられる演奏者の方は自分で着物を着られる方もいるが ほとんどがプロの方に着せつけてもらう。
ところが去年どの方の着物の着せつけもあまり上手ではなかった。
まあ、無理はなかった。大人数を一人で制限内の時間で着せつけられ見るからに大変そうであった。一人でできると受けた仕事なのだろう。
あまりに仕事がてばったり、着崩れした方が多かったので私に直してくれと来られた方もいる。
残念ながら人の仕事には手を出さない主義。これは今まで徹底している。
人のした仕事を表面からなでつける事はしない。
丁寧にお断りする。
そういう点は有る意味、物凄く冷たい私だ。

自分で着られた方が直して・・と来られる分には手を加える事は出来る。
でもプロの仕事は、請け負った方の仕事である。
お金をもらってされている仕事には基本一切手をださない。
「着せてくださった方に直してもらってください。」
その方にはその方のプライドもあろうし、仕事の請け負い方と言う物がある。
もし、壊れた時の責任が発生した時、責任の所在があいまいな形だけは巻き込まれたくなかった。
私が責任を持ってする時は最初から全て自分の責任でやりたいから。

舞台の上の演奏者の着崩れのあまりのひどさに観客席から
「自分で着られたのでしょう〜」の声。
中にこんな方がいらした。かなり大きな声で、
「会場の女性たちの方が物凄く綺麗に着物を着ていらしたわ。」
「プロがあんな着せ方をする??」
と。
私も客席で聞いていた。

それが支部長の耳に入った。
で・・・・結論を言うと、
今年は和装組曲が琵琶の演奏会の着せつけを全て担当することになった。

6月30日(日)1時から、場所は兼六園時雨亭


なにせ、当日私は演奏だけで目一杯。
多分着せつけをチェックする余裕などない・・・多分。
そこでチーム・HASEGAWAの出番。
四人選抜した。コメントでもおなじみの・・・・

     Quererasera さん、tacchi137441 さん、luz21さん、ruru30 さん・・・

ruruさんはまだチーム・HASEGAWAのメンバーではないが
今回出張での着せつけデビューとなる。養成コース1の方だが物凄く頑張っている。

そこで夏の制服が必要になったというわけ。
長い前置きだった。(笑)
いくらなんでも長袖は暑すぎるもの。

今までの長袖は黒に金色の文字。
今回は半袖に銀色の文字。気持ち、涼しそうになる予定。

今火曜日の晩に夜な夜な皆が練習している。
襦袢、着物、二重太鼓で8分を切ってはいるがまだまだ遅すぎると私は不満。
5分に迫る勢いで着せつけしてほしい。

男性の着物は、皆さん紋付。
写真は女性用のトルソーに着せつけたので若干帯の位置が高い。
そのうち男性用のトルソーも必要かも。
買っても置く場所がない。狭い教室なので。

袴紐は重ね十字の予定。

「重ね十字」はいいことが重なりますように・・・という縁起の結び。
かつてどこかのお葬式の白装束の喪主がどういうわけか重ね十字の袴の結び方をしていたのに遭遇したことがある。
女性の喪の帯が二重に重ならないように名古屋帯であるように、男性の白装束の袴紐も「悲しいことはこれっきり」という意味で「結びきり」という結びが多いのだがなにせ習慣、慣習と言う物がある。土地柄によっては色々変化しているようである。本当にまれではあるが、葬式で振袖・・というのもあるらしいので。
ちなみに喪の袋帯で二重太鼓・・というのもあるらしい。黒い喪の袋帯をネットで見たことがある。

重ね十字・・基本は左右上下の巾は同じというのが本当だが実際は同じ巾にするよりも若干上下が短い方が格好いい。
だけれどもその方によっては好き好きもあろうし、「一文字」が好き・・と言う方もあろう。
そうしたらあくまで本人が気持よく弾き語り出来るように、希望の結びにしてあげてほしいと、打ち合わせをする。
なにせ本人の気持ちよさがよい演奏につながるのは言うまでもないので。
又、語りは腹式呼吸となるので博多の角帯は目一杯締めないで指が二本〜三本入るくらいに余裕を持たせてほしいと注文を付ける。

男性衣装はケセラセラさんがタイムに挑戦。6分ちょい・・。
当日は羽二重の紋付だろうから若干滑って着せにくいはず。
絽か紗の紋付ならもう少し短い時間でできるだろう。
5分位にはなってほしいね・・・私の理想は。
でも流石にベテランだね。着せつける姿が実に安定している。
安心して任せられそう。

演奏を終わった方から畳み片付ける手はず。
袴は縁起を担いで出世ただみに畳むようにと注文する。
ちなみに「出世たたみ」はこんな畳み方。

以前にもう一つの畳み方は「石畳み」というので、このブログで以前書いたと思う。
演奏者に気持ちの良い演奏をしていただくのはもちろんだが、終わった後にもあの紐がないとか、足りないとかないように皆さん、しっかり片付けておいてくだされ。

当日県外から参加するtacchiさん・・車の運転気をつけて。

私は五月の時にマイクの件で色々勉強したのでマイクの事で昨日は最終打ち合わせ。
このブログでお友達になったkotonikoさんのアドバイスもあり、マイクは今回は語りと琵琶との二個用意。
会場の大きさなども考慮に入れ担当者と昨日最終調整。
返し・・については当日会場での調整となる。
これはこれで一安心。正に失敗は成功の種・・・ちゃんと芽が出てくれ〜と祈るのみ。

そうそう・・・・
先着百名様に粗品を用意した。
これは和装組曲から。和装組曲は太っ腹だね〜♪
   (・・・・こんなことをやっているからいつも赤字なのだ、というtacchiさんの厳しい声が聞こえてきそう。
        シビアにただ粛々とすればいいのだ・・・分かっている。でも人はちょっとの気持ちが大事なの。)

粗品はなんと先日紹介した安齋君予さまの手作り作品。
手摺りのハガキを用意している。
先生が今一生懸命作られている。一枚一枚手で型を置いてハガキ大の和紙に摺ってくださっている。
枚数が許されるなら一人三枚。もし、許されないなら二枚と考えている。
本当は時間に余裕があれば「琵琶」の絵を手摺りしていただきたかったのだが、先生の作品展と重なったためにちょっと難しいかと私が言い出せずに遠慮した。
「馬鹿ね〜・・・早く言えばしてあげたのに。」
と昨晩、言われたが余りにずうずうしいかと、繊細で小心者の私は言いだせなかったのだ。
言えば言ったで寝ないでも作ってくださるのが分かるので・・・言えない。
まあ、今手摺りで一枚一枚手作りの素敵なハガキを差し上げるべく作っていただいていますよ。
これは中々貴重ですよ。

お客様が何人かはわからないですが、100人分だけ・・は作っていただく予定なのでこのブログをご覧の
方だけの事前情報である。

もう・・・あと一週間となった。
私も最後の追い込み・・・
チーム・HASEGAWAのメンバーも頑張れ〜・・

チーム・HASEGAWAのメンバーのレインドロップさんも当日陣中見舞いに来てくださるとか・・・

私の演奏よりも皆の着せつけもどういう物か見てくだされ。
ただし・・・自分で着られる方もあるのでその方に関してはうちは関知しない。(笑)

いやあ〜・・・楽しみ。
4人にはブログで告知したことで物凄いプレッシャーかもね。。。
私だけドキドキするのは嫌だもん・・・ドキドキ、ハラハラは共有しましょ、うん〜♪