和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

六月のしつらえ〜♪

早いもので明日からはもう六月。

玄関を六月バージョンに・・

タペストリーは、蛍に。

塗り台の上はちょっと可愛くした。
昨日母を連れ出し食事した豆腐料理のお店の方がくださった。
ランチョンマットとして使ったものは既に汚れているのでいつも帰り際に・・新しいものを下さる。
母がここの毎月変わるランチョンマットをいたくお気に入りなのを知っていらっしゃる。
たまにはいいでしょ。。


     ほ〜・ほ〜・蛍来い・・・〜・・♪・・・



二階の教室の花嫁のれんは流石に暑苦しいので夏バージョンに。
麻ののれん。アジサイと燕のもの。

これを出すと
「ああ・・夏になったなあ〜」
と思う。
糸目を引いて彩色する友禅ではない。
麻布を濡らして染料のにじみを最小限にして書かれた濡れ書き友禅かと。

テーブルの上にはこの季節ならではの桔梗の匂い袋。
匂いは時々本体を入れ変えないと何時までも匂いは有るものではないのだが、どういうわけか、何年もそこはかとない匂いを何時までも保っているから不思議だ。

洗面所はちょっと可愛く・・・木目込み人形。

たまには・・・ねっ〜♪

さて・・・さて・・・
今日は琵琶の次の演奏会の御案内。
和装組曲が「錦心流琵琶普及協会・石川支部」みたいになってしまったが。(笑)


       ・・・・・・・・・・・・・・・・・♪♪・・・

        6月30日(日)
          1時から4時ごろまで
          場所は兼六園の中 時雨亭

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

            後援  石川県
                金沢市教育委員会
                北陸中日新聞
                石川県邦楽舞踊協会
                錦心流琵琶全国一水会金沢支部


入場は琵琶の演奏会は無料
兼六園に入場する時はたしか300円
ただし日曜日は石川県在住者は無料
県外の方は65歳以上は無料となる。
70才でもちょびっと見栄ををはって300円払ってもいいのだ。
80才でも90才でも入場料を払っていいのだ。
そんなことで石川県の方は「年齢詐称だ〜」とは目くじらをたてないはず・・・
とっても穏やかな、争いごとを好まぬ県民性なのだ。

住所、年齢が書かれているものを持参いただければ無料で入場できる。

この時雨亭は普段お茶席として使われることが多く一般の方は中々入ったことがないのでは?
50〜80人程度がぎりぎりかと。
素晴らしい庭園を見ながらの観賞会。
琵琶は集中して2曲〜3曲が聞いている限度かと思われる。

そういう方は後の方に入られることをおススメ。
何時でも入れ、何時でも退室できるので。
後半の方には素晴らしい演奏者いっぱい。

今回は中央から久保川華水さんが特別出演され「道成寺」を演奏される。
この方の琵琶はユーチューブで聞くこともできる。

ちなみに私は3番目。
とっても下手くそ。先に言っておかねば。
聞くに堪えないと思われる方、バックの庭園を見て時間の過ぎるのを楽しんでくだされ。
「琵琶と邦楽の会」で弾いた同じ曲。「巌流島」。

余談だが上の写真・・・「わらじ草」と私はいっている。
本当の名前は知らない。
模様の「斑入り」がいかにも「わらじ」に見えるので。



ところで私の「凍水」の水号について・・
女性の場合は花の名前やあでやかな名前が案外多い。
「なんて凄い字をつけたの、寒すぎ!!」
というひんしゅく物の声・・
「なんてあなたらしいの、優しさがないわ」
というやゆする声・・


そんなに深い意味はない。
奥伝の試験の時、読んでいた本がたまたま沢木耕太郎の「凍」。
登山家夫婦のノンフィクションなのだが物凄く感動しながら一気に読んだ。
中でも凍傷になりながら、指を何本も落としながらも登山に賭けた奥様の一途さとそれでも登り続けるひたむきさに好きとはいえここまでする?、とこの方の心情に、感動もし、ほだされもした。

凍 (新潮文庫)

凍 (新潮文庫)

好きなことでもここまでできる?
と自問自答しながらここまでできる人だけが「好き」と言えるのかもしれぬと自分の甘さにくさびを打つ覚悟で自分の琵琶の名前に一字頂いた次第。
ちょっとやそっとのことで弱音は吐かぬ・・・
そしてできれば死ぬまで続けたい・・・
死ぬまで好きであり続けたい・・・・との思いから。
辞める理由はいくらでもある。
でも始めたのは「好き」というたった一語から。
この字を見るたびに「好き」で始めたことがどういうことなのかを思い出そう、と。



多分、知り合いの方々には既に昨日、ひょっとしたら今日あたり招待状が届いているはず。
お暇な方、遊びがてら聞きにおいでくださりませ。

できれば一緒に琵琶を習いませんか・・・
ここに至っては

    私は「錦心流琵琶勧誘協会・一人石川支部」になっている。(笑)