和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

アッコちゃん作戦・・・終了〜♪

    
          終わったよ・・・♪・・・♪♪

依頼を受けてから、このところ一週間・・・
朝も・・昼も・・夜も・・・考えていた。
あの地味くさい着物と帯を三十代の若い子にどう着せつけるか。。。。
着物だけ・・帯だけなら・・なんとでもなるのだが。
両方一緒にだとものすごく年寄りくさくなる。
七十代の・・と書いたが今の七十代はこんな婆むさいのは多分着たがらない。


絵のテーマも地味で華やかさに欠ける。
しかもパーティ・・に着ると言う。
おばあちゃんから借りてきたのをそのまま着てきた・・というのにはしたくなかった。


で・・・・襦袢・・
以前に書いたように菊のゴージャスな半襟をまずつける。

次・・・・着物・・
金の伊達襟をつける。


次・・・帯・・
色々迷った・・・が決断。
パーティーと言うこともありクリスマスカラーを入れる。
果たしてあの着物と帯に本当にあうのか・・・
合うか合わないかより、合うように考えるしかない。
赤、金、緑の色を使う。
きっと・・・「どうして入れた??」と思うはず。
自分で考えてみてくだされ〜・・それも又楽しいはず。

巌に当たり砕け散る「ザババーン〜!!」としたやんちゃな波・・・
本人がとても波を気に入っていたので後ろは波をとにかく出す。
本人が気持よくパーティーを楽しんでもらうためには本人の希望と言うのも外せない。

で・・・最終的には髪飾りを付けてから調整することに。
髪飾りは・・

生花を処理して半日持つように作ってもらったものに自家製でUピンを付けて・・
花の向きで襟の抜きが微妙に変わってくるので自分で調整したかったので。

本人の髪にさす。濃い艶のある葉っぱがつけたかった。
初めは柊の葉を想定していたが、本人の頭にさすものなので棘のある柊はやめた。
時期的にクリスマスホーリーの葉に・・

この頭の雰囲気を掴みながら最終の着せつけに入る。
微調整を施しながら不要な飾り付けを排除していく。

完成・・・さ〜♪

後ろ姿は・・・・

で、前の結びは後ろのその雰囲気を感じながら…

あまりに暑苦しくなっても何だし、少し細工をした。
こてこてにならぬよう、帯締めがわきで消えるようにした。

全身をうつすと・・まず後ろ姿

後ろ斜め・・・

前姿・・・


で・・・・最後にちょっと遊んだ・・・〜♪・・

すんなり立っていたら房しか見えないのだが、パーティーということもあり
ワイングラス、シャンパングラスを持った時だけ「ちらっ」と見えるように・・・
(上の斜め後ろの写真に垂れている房がかすかにチラリと写っている・・・)


遊ばせて頂きました。使った帯締めはお太鼓の能を舞う人の衣装に会わせて黄色、朱色をベースに。実際ここまで見る人はいないかも…
でも気がついた方は凄いぞ・・・と。

着せつけは帯は腰ひも一本だけ本人の体に使わせていただいた他は
本人の体型補正など一切していません。帯枕の代わりに手拭い一枚を使用。
頭につけた生花以外着物の小物以外は一切使っていません。

どんな時でも遊び心は大切かと。
セレモニーではないので一緒に心行くまで遊ばせて頂きました。

帯締めの色が一番困った。
とにかく本人の雰囲気を壊さないことは勿論
会場の人たちを引くような悪目立ちはさせたくなかった。
帯締めも白系統にすると地味、
紺系統にすると面白みに欠け、
紫系統にするとお水の花道
赤だとやんちゃくさくなり、
ピンクだと色がはじく・・・


今日は格好いい女性になっていただこう・・・・という一念でしたよ〜
何より本人、着こなせる雰囲気を持っているってすごいこと。

     楽しい気持ちでパーティーがすみますように・・・
     思い出に残る一時でありますように・・・
     お姫様のような気持ちで帰途につけますように・・・・

         万感の思いを込めて・・・・ありがとうございました〜☆