虫喰葉・・・と書いて「わくらば」と読みます。
虫の食べた穴のあいた葉のこと。
京友禅は豪華、絢爛、何処までもきらびやかなのに比べて加賀友禅はあくまで写実的で自然の雰囲気を大切にするものが多いです。
「虫喰葉」もそんな加賀友禅ならではのこと。
虫の食べた穴のあいた葉・・そんなものまで着物の絵柄にしてしまう。
葉を食べた虫のうごめくバックを想像して否・・・ととるか。
それもまた美しい自然の一つの営みととるか。
まさに好みの問題かと。
今日はその石蕗の虫喰葉の中から小さき一草をパソコンの横に。
石蕗(つわ)の葉の
小さき穴より差し込みて
草むしる手に一筋の光(かげ)
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